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スタンフォードの脳神経科学者が唱える「脳の力を100%発揮する」方法

2024.08.30

脳の力を100%発揮する方法

スタンフォード大学の脳神経外科学部臨床教授のジェームズ・ドゥティ氏によると、私達がある意図をもてば、その意図通りに「脳」自体が働くと言う。これはマニフェステーション(願望現実)と呼ばれるもので、引き寄せの法則は、これら脳の働きを活かしている、と述べている。

自分の本来の目的や本当の願望といった自分の意図を明確にし、それを潜在意識に埋め込むことで、脳が「その意図は重要で価値がある」と認識し、その意図が自分の中で大きな存在となる。その結果、目的達成を司る脳の部位が活性化するという。

ドゥティ教授は、「科学がつきとめた『引き寄せの法則』」(SBクリエイティブ発刊、定価1870円)で、これらの働きについて、「本来の目的や本当の願望といった意図が脳内で意識されると、目標に集中する脳の部分が常に活性化される」ことを明らかにした。

逆に、自分にとって都合の悪いことや失敗を意識すると、意識下でそうなるように脳が働いて、結果的に自分の都合の良くない状態に陥ってしまう。

これまでの「引き寄せの法則」に関する本は、スピリチュアルな面が強調されてきたが、ドゥティ教授は「脳」の研究から、引き寄せの法則は事実であり、人は脳の仕組みをもっと活用するべきだと提唱している。

私たちの幸福感に影響する脳の「神経可塑性」という現象

ドゥティ教授は神経や脳の働きについて長年研究してきた。それによると、脳には構造が物理的に変化する「神経可塑性」という現象があるという。これは人間の脳が環境に対応し、損傷を直しながら、脳自体の構造や機能を変化させる動きである。

私たちが趣味をもったり、運動や転職をすると、神経可塑性により、脳の物理的な構造が変化する。今まで一度もやったことがない、新しい楽器を演奏しようと努力すると、脳の一部が変化し、楽器の演奏に適した構造に脳が変化するのである。

こうした脳の変化については、すでに介護分野でも活用されている。高齢者に新しい楽器や音楽を演奏させたり、まったく新しい運動を取り入れることで、脳が変化し、認知症の症状が軽減される。

ドゥティ教授はこの神経可塑性に注目し、自分の注意を向ける先を変えることで、自分のあるべき状態や幸福感を得ることが可能になるという。ドゥティ教授は新刊書の中で、「引き寄せの法則もこの神経可塑性の働きを上手に使った手法である」と述べている。

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