ゲームや推し活、交際費やファッション代など、イマドキの10代はどのようなことにお金を使っているのだろう。物価高が進み最低賃金も値上げされている現状は、10代のお財布事情にどのような影響を与えているのかも気になるところ。
そこでSMBCコンシューマーファイナンスは、2024年7月12日~16日の5日間、15歳~19歳の学生を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査2024」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開したので、詳細をお伝えしよう。
ひと月あたりの収入額、高校生は平均10,477円、大学生等は平均40,826円
まず、全回答者に対し、現在の収入状況を聞いたところ、「収入はない」は23.2%、「収入はお小遣いのみ」は36.0%、「お小遣い以外の収入がある」は40.8%となった。
学生区分別にみると、高校生では「収入はない」が27.7%、「収入はお小遣いのみ」が48.3%、「お小遣い以外の収入がある」が24.0%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では「収入はない」が16.5%、「収入はお小遣いのみ」が17.5%、「お小遣い以外の収入がある」が66.0%という結果に。
ひと月あたりの収入額を聞いたところ、高校生では平均10,477円、大学生等では平均40,826円。
前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生では1,173円の減少(前回調査11,650円→今回調査10,477円)となった一方、大学生等では2,680円の増加(前回調査38,146円→今回調査40,826円)となった。
次に、家族からもらっているお小遣いは、ひと月あたり、いくらか聞いたところ、高校生では平均3,764円、大学生等では平均10,341円という結果に。
前回の調査結果と比較すると、家族からもらっているお小遣い額の平均は、高校生では597円の減少(前回調査4,361円→今回調査3,764円)となった一方、大学生等では1,025円の増加(前回調査9,316円→今回調査10,341円)している。
家族からお小遣いをもらっている人(539名)に、お小遣いをもらう際、どのような方法でもらっているか聞いたところ、「現金でのみ」が76.8%、「電子マネー(PayPayなど)でのみ」が3.0%、「現金と電子マネー(PayPayなど)の両方で」が20.2%となった。
キャッシュレス決済が普及しているものの、お小遣いの受け渡しは現金でのみというケースが大多数のようだ。
学生区分別にみると、現金でのみもらっている人の割合は、高校生では78.1%と、大学生等(73.8%)と比べて4.3ポイント高くなっている。
居住エリア別にみると、「現金でのみ」が最も高くなったのは近畿(84.4%)、「電子マネー(PayPayなど)でのみ」が最も高くなったのは北陸・甲信越(9.5%)、「現金と電子マネー(PayPayなど)の両方で」が最も高くなったのは九州・沖縄(32.1%)であった。
全回答者に、1ヶ月のアルバイト代はいくらくらいか聞いたところ、高校生では平均6,402円、大学生等では平均29,993円という結果に。
前回の調査結果と比較すると、1ヶ月のアルバイト代の平均は、高校生では627円の減少(前回調査7,029円→今回調査6,402円)となった一方、大学生等では1,495円の増加(前回調査28,498円→今回調査29,993円)となっている。
家族からもらっているお小遣い額の平均と1ヶ月のアルバイト代の平均のいずれも、高校生では前回調査から減少し、大学生等では前回調査から増加していた。
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