アイアンは5番もしくは6番からPWまでを、6本ないしは5本のセットで買うことが、オーソドックスなスタイルです。
しかし、最近は単品売りも目立つようになり、また、ユーティリティとの組み合わせなど、組み合わせ方も多様化し、「アイアンを1本ずつ好みで選びたい」……そんなプレイヤーが増えているようです。
テーラーメイドは軟鉄鍛造の「P7CB アイアン」と軟鉄中空の「P770 アイアン」を2024年9月6日に発売。アイアンを〝距離と精度〟でチョイスできる、中・上級プレイヤーの楽しみを増やしてくれたのです。
軟鉄鍛造の気持ちよい打感と打音で高い精度のショットを狙う「P7CB」
シャープでクリーンなヘッドデザインが特徴的な、「P7CB」。その名の通り、バックフェース中央に大きな質量を配置するキャビティバックにより、深い打感を実現しています。
通常の2倍以上、2000トンのプレス機を使いS25C軟鉄素材を5回鍛造する、テーラーメイド開発の加工技術「コンパクト グレイン フォージング」を採用。密度の高い鉄を生み出し、軟鉄ならではのやわらかく研ぎ澄まされた打感を実現します。
テーラーメイド ゴルフ ハードグッズ プロダクト シニアマネージャー 柴崎高賜さんによると、「P7CB」のバックフェースに施されたテーラーメイドのロゴマークは、凹みでの表現ではなく、鍛造による凸状のもの。同社の「高いヘッド加工精度の証」(柴崎さん)だそうです。
まずはヘッドデザインに注目してみましょう。2024年モデルの「P7CB」は、前作の75.4mmに対して76.2mmとブレード長を長くしています。
これにより、後にご紹介する「P770」のブレード長、76.4mmとほぼ変わらなくなり、寛容性をアップ。また、コンビネーションとして「P7CB」と「P770」を組み合わせた時の違和感が抑えられます。
トップラインの厚みは、5.1mmとシャープさを維持しつつも、従来モデルより若干厚めとなり、構えた時の安心感を与えてくれます。
さらに、フェース面に指紋のような細かいミーリングを施し、「アイアンでいながら、非常に精度の高いウェッジの様なフェース」(柴崎さん)を形作っています。
そして、ソール中央部分を大きくくり抜き、セラミックコアと最大11gのタングステンウェイトを番手別に細かく設定して内蔵。それぞれの番手に合わせ重心位置を最適化(7番からPWはセラミックコアのみ搭載)。
先にご紹介したキャビティバッグ構造と合わせて、軟鉄鍛造らしい優れたフィーリングと最適な打ち出し角、スピン量をコントロールしてくれます。
加えて、丸みを帯びたキャンバーソールデザインがインパクト時のソールリアクションを高め、振り抜きの良さを向上しています。
■価格
5本セット(6番~PW)Dynamic Gold MID 115(S200)14万8500円
5本セット(6番~PW)N.S. PRO MODUS3 TOUR 105(S)14万8500円
単品(3番/4番/5番)
Dynamic Gold MID 115(S200)、N.S. PRO MODUS3 TOUR 105(S)共に各2万9700円