コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪
きっと誰もが笑顔になる、国民的ベストセラーがクッキーになった『ねないこ だれだ』まよなかのクッキー
あなたがお気に入りの絵本はなんだろうか?私の場合、絵本と呼ぶのかは怪しいところであるが、幼稚園児の時に好きだった本で今では覚えているのは『どろぼうがっこう』『エルマーのぼうけん』の2作品である。
さて、世代を超えて愛されている絵本としてはこの作品も欠かすことができないだろう。せな けいこ著『ねないこ だれだ』である。この絵本をモデルにしたクッキーが販売されているので今回はこちらを紹介しようと思う。幅広い世代に受けいられている絵本ということもあり、子どもたちはもちろん、親の世代にとっても楽しめるクッキーとなっている。人が集まる機会に合わせて是非入手してもらいたい。
『ねないこ だれだ』について
『ねないこ だれだ』はせな けいこ氏により1969年に発刊された絵本である。ストーリーは、夜遅くまで起きていると、おばけが子どもをさらいにきて、空の彼方まで連れて飛んで行ってしまう、というもの。改めて読み返してみると、救いがないというか、少々怖い結末になっており、自分の子どもに読んであげる際も必要以上に怖がらせてしまわないか不安になったりする。
この作品、あまりの知名度に単独の絵本と勘違いされがちだが、実際は『いやだいやだの絵本』シリーズの4巻目の位置付けとなっており、絵本の巻末のシリーズ紹介を読むとそのことが分かる。また、夜遅くまで起きている子どもを寝かしつけるための「しつけのための本」と位置付けられやすい絵本であり我が家もそのような用途で読んでしまっているが、作者自身はしつけのための絵本ではなく、息子が友達になれるような可愛いおばけを描きたかった、というのが制作の背景だそうである。
『ねないこ だれだ』まよなかのクッキーとは?
◆絵本の再現度100%のデザイン
『ねないこ だれだ』まよなかのクッキーは株式会社Cake.jpから発売されている福音館書店とのコラボレーション商品である。このクッキーが手元に届いてまず嬉しくなるのが缶のデザインだ。
まるでそこに絵本があるかと錯覚してしまいそうになるくらい、デザインといいサイズといい絵本そのものなので、それだけで嬉しくなる。クッキーを食べ終わったあとも、捨てるのはもったいなく是非残しておきたくなる。
缶を開けた時の驚きもまたひとしおである。
この通り絵本の登場キャラクターたちが勢ぞろいしており、絵本の世界が閉じ込められたようなクッキーとなっている。主人公(?)である「おばけ」はもちろんのこと、おばけに連れていかれる「こども」は連れ去られる時の姿としてクッキーになっている。
その他、絵本の前半に出てくる「とけい」「いたずらねずみ」もちゃんと含まれている。
面白いのは間に詰められている星のクッキーで、てっきり間のつなぎとして入れられているだけかと思いきや、確認してみるとちゃんと作品の中にも登場しているのである。
その一方で、本作品中に登場するにも関わらずクッキーにしてもらえなかった不遇なキャラクターもおり、それが「どらねこ」「どろぼう」である。教育的配慮によるものなかは謎だが、採用されなかった理由が知りたいものである。ちなみに我が家の子どもには、やはりというべきか「おばけ」が人気で、真っ先に無くなってしまった。
◆アレルギーのある子どもでも楽しめる安心・安全な原材料
我が家の子どもは小麦・卵・乳の3つともアレルギーを持っているため、食べられるものの制約が大きいのだが、このクッキー、なんと「小麦・卵・乳」不使用のクッキーなのである。
このおかげで心置きなく購入することができた。また、保存料、香料、着色料も不使用とのことで、とことん子どもにとって安心である。なお、アレルギー対象大材料として大豆は使用されているので、その点は注意が必要だ。なお、白砂糖を使用せずに、きび砂糖で甘みを加え、玄米粉を使用しているとのこと。
このクッキー、32枚の内訳は以下の通りだ。
・おばけ(プレーン)・・・4枚
・子ども(プレーン)・・・4枚
・時計(ほうれん草)・・・4枚
・フクロウ(ココア)・・・4枚
・黒猫(ブラックココア)・・・4枚
・ねずみ(紫芋)・・・4枚
・星クッキー(かぼちゃ)・・・8枚
このうち「ほうれん草」「かぼちゃ」「紫芋」については、野菜パウダーが使用されているが、野菜の味が前面に出ない味になっているので、野菜が苦手な子どもでも食べられるのではないかと思う。
『ねないこ だれだ』まよなかのクッキーを購入するには
『ねないこ だれだ』まよなかのクッキーの価格は税込3,000円で、DADACA ONLINE SHOPから購入することが可能だ。なお、絵本付きのバージョンも税込3,880円で販売されているので、まだ絵本が手元にない人はそちらを選んでこの機会に入手してみるのも良いだろう。世代を超えて愛される絵本とクッキーを、3世代で楽しんでみてはいかがだろうか。
文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!