モデルや芸能人、ファッション業界関係者を中心に絶大な人気を誇るフォーチュンアドバイザー、イヴルルド遙華さん。以前からプロデュースしていたバリやタイなどのパワースポットを訪れる開運ツアーが、コロナ禍を経て、昨年久し振りに復活を果たした。一般的なレジャーやバカンスとはひと味異なる、開運旅がもたらすウェルビーイングな効果とは?
多忙な人こそ、異なる文化や価値観に触れるべき
DIME WELLBEING(以下、D):今年6月に開催された「イヴルルド遙華先生の開運ツアー in Bali 2024」に参加させていただきましたが、想像以上に気づきの多い旅でした。バリ島の豊かな自然に囲まれて、寺院への参拝、古くから伝わる植物療法を学びながらの料理教室、泥の中で行う伝統武術などを体験。知らない世界に触れて、視野が広がったように思います。
イヴルルド遙華(以下、イヴルルド):よかったです! 私のプロデュースする開運ツアーはすべて、一般の団体ツアーや個人旅行ではなかなか行けない場所で貴重な体験をしていただくことにこだわっています。おっしゃるとおり、知らない世界に飛び込んで、思いきり冒険していただきたくて。
D:自分でプランニングする旅よりも断然ワクワクしました。ツアーの参加者には企業のCEOや起業家、独立を目指している方も多くいらっしゃいましたが、ビジネスパーソンに人気があるのもわかる気がします。普段忙しくしている人ほど、こういう旅で自分を解放する機会を欲しているんじゃないでしょうか。
イヴルルド:まさにそういう声は多いですね。私は多忙なビジネスパーソンこそ、自分を整えるために、普段とは異なる文化や価値観を体験する時間を取る必要があると思っています。なぜなら、いつもの場所、いつもの人間関係にばかり触れていると、考え方が偏り、本来の才能が開花する可能性が狭まってしまうから。
私の開運ツアーの参加者は、誰かと一緒にではなく、単独でいらっしゃる方がほとんどです。突然見知らぬ冒険チームに放り込まれるようなもので(笑)、参加者どうしもほぼ初対面、行く場所も食べ物も初めてづくしのことが多い。そんな環境に身を置くと、自分の感覚の答え合わせができるんです。これは好きだけどこれは嫌いとか、ここまではアリだけどここからは無理とか。
旅で、自分に合うものを選び抜く力を鍛える
D:自分の傾向が見えてくるというのは、私もツアー中に実感しました。一つひとつの体験が自己理解につながっていくんですよね。
イヴルルド:まさにそこがポイントです。このツアーは名前のとおり「開運」が目的の旅ではありますが、では、何が開運につながるのかというと、まずは「自分を知る」ことなんです。自分をよく理解していなければ、いくら神社仏閣やパワースポットに行ったところで、運気は上がりません。
特にこれからは、自分を知っておくことが本当に大事です。西洋占星術の世界では、2024年11月から本格的に「風の時代」に突入するといわれています。それによって世の中がどう変化するのかというと、人々の考え方や行動が今まで以上に多種多様になり、それにしたがって世の中の選択肢も増えていくということ。自分に合ったものを選び抜く力をつけておかないと、おかしなものをつかまされたり、妙な方向に流されたりするリスクがあるんです。
D:選択肢が多いのはうれしい半面、迷いやすくもなりますね。だからこそ、自分で決めて選ぶ力がなおさら必要になってくる、と。
イヴルルド:はい。私の開運ツアーは、自分の心と身体に向き合いながら、自分の行動を選ぶ力を鍛えるレッスンのようなもの。「今日は思った以上に疲れたから早く寝よう」「今朝は体調も気分もいいから散歩しよう」といったふうに、日々の小さな選択肢を自分の基準で決める練習を続けていくと、世の中の固定概念や他人の価値観にとらわれなくなっていく。すると、たとえば、転職するのかしないのか、結婚するのかしないのかなど、人生の大きな決断を下すときに、自分にとっての正解をスムーズに選べるようになります。
D:なるほど。ウェルビーイングに生きるために欠かせない力を養えていけるわけですね。
イヴルルド:だからぜひ、冒険の旅に出てほしいです。たまたま縁あって知り合った人たちと知らない土地を旅するのもいいし、なかなか時間が取れない人は、日常生活のなかで小さな冒険をするのもいい。たとえば、食べたことのないものを食べてみるとか、いつもは通らない道を通ってみるとか。自分の五感を研ぎ澄ませながら、世界を、そして自分の心と体を味わうことから始めてみるといいと思いますよ。
イヴルルド遙華
芸能界やファッション業界でも人気のフォーチュンアドバイザー。姓名判断、西洋占星術、タロットなどの占いを独学で学ぶほか、人生の流れを24の節目で区切るオリジナルの「フォーチュンサイクル占い」を開発。これまでの経験から得た膨大なデータと時代のムードをもとに、幸せに生きるためのヒントをアドバイスしている。
取材・文/志村香織