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人生は60歳からが楽しい!ジェロントロジー(老年学)のパイオニア・秋山弘子東大名誉教授インタビュー【前編】

2024.08.31

今の幸福度はどれくらい? 人生曲線を描いてみる

――今の時代、生き方は多様化していますね。より充実した人生を歩むコツは?

秋山 昔と違って今は、結婚しない、子どもを持たない、という人生も選択できれば、気軽に転職もできる時代です。寿命も延びて「人生100年時代」とも言われていますから、まずは自分で自分の人生をデザインすることが重要です。

――人生をデザインする?

秋山 私は「Ⅼ100」という活動に参加しているのですが、その中で「人生曲線を描く」ことを実施しています。おもしろいですから、皆さんもぜひ人生曲線を描いてみてください。人生全体をイメージして、20代、30代、40代……と、各年代における自分の幸福度を考えてみるのです。

縦軸に幸福度を取り、自身が思う基準で人生のアップダウンを自由に描く「人生曲線」。「L100 自分たちラボ」より引用

20代は就職活動や転職に苦労して低迷、30代になって理想の相手と出会って幸福度がグーンと増した、40代で病気になってマイナスに……など、人生の出来事と幸福度を考え合わせてみます。すると、自分がどんな人生を生きているのかが見えてきます。

――注目ポイントは?

秋山 セカンドライフに入り始める60代ですね。若い人は、60歳以降の幸福な人生がなかなかイメージしにくいのか、幸福度が下がるだろうとイメージする人が多いようです。

――高齢になってくると、体力が落ちて、行動範囲も狭くなるでしょうから、幸福度は下がる人が多いのも頷けます。先生ご自身の曲線は?

秋山 それがね、実際に描いてみると、むしろ60歳からの幸福度が上がっていました。

――現役の頃より、セカンドライフが充実していて、毎日が楽しいということでしょうか?

秋山 ええ、毎日、楽しいですよ(笑)。煩わしい仕事から解放されて、自分の好きなことができるのですから。昔、60代以上の高齢者は「ぬれ落ち葉」とか「粗大ごみ」とか言われたものでした。「社会の厄介者」として見られていたのです。しかし、今の時代では前期高齢者にあたり、まだまだ元気に仕事している人もいるし、趣味や旅行を楽しんでいる人もいます。私も、セカンドライフならではの自由な生活を満喫しています。

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