目次
スマホの充電速度が遅いと感じたことはないだろうか。これは、低速充電と呼ばれる状態・機能でスマホの充電が少なくなった際などに、バッテリー性能を維持し劣化を防止するものだ。スマホの充電方法や環境が適切でない場合に生じることがあるものの、原因や解除方法がわからない人も少なくないはず。
そこで本記事では、低速充電の意味やメリット・デメリット、スマホが低速充電になる原因を紹介する。解除する方法も解説するので、困っている人はぜひ確認してほしい。
スマホの低速充電とはどんな状態?
まずは、スマホやタブレットにおける低速充電の意味やメリット・デメリットを解説する。
■充電の速さが通常よりも低速の状態
低速充電とは、スマホやタブレットの充電速度が通常よりも遅くなる状態を指す。これはバッテリーの劣化を抑えるために設計されている機能だ。特にAndroid端末では「低速充電中」と表示されることがあり、モードが確認しやすい。iPhoneでも特定の条件下で低速充電モードに入ることがある。
■低速充電のメリット・デメリット
低速充電のメリットは、バッテリー性能を維持し、劣化を防ぐ点にある。過放電や過充電を避け、バッテリーの寿命を延ばすことが可能だ。ただし、通常の充電と比べて充電に時間がかかることがデメリットだ。急いでいる場合には不便さを感じることもあるだろう。
スマホが低速充電になる原因
次に、スマホやタブレットが低速充電になる原因を紹介する。スマホが低速充電になると困る場合は、あらかじめ原因をチェックしておき予防しよう。
■充電方法に不備がある
充電方法に不備があると、低速充電状態になることがある。特に供給される電力が不十分である場合、充電に時間がかかることが多い。例えば、急速充電に対応していないACアダプターやUSBケーブル、USBハブを使用するケースや、PCや車のUSBポートを利用した場合などだ。
■端末本体に不具合がある
バッテリーの最大容量が低下しているなど端末本体に不具合があると、デバイスが自動的に充電速度を制限する場合がある。これは、スマホやタブレットの使用年数が長い場合に起こりやすい。また、動画視聴やゲームなどでスマホを長時間使用した場合には、本体が過熱することがある。これも充電速度に影響が出るため注意が必要だ。
■充電しながらデバイスを操作している
充電しながらスマホやタブレットを操作すると、充電速度が低速になるケースがある。動画視聴やゲームと充電を並行する「ながら充電」は端末に大きな負荷をかけ、バッテリーの劣化も促進するため、充電速度が低下する要因になる。バッテリー寿命を延ばしたい場合は、充電中は操作を控えて端末を休ませよう。
■スマホの設定や充電残量が影響している
低速充電に関わる要因として、スマホの設定や充電残量が挙げられる。Androidにおいては、バッテリーセーバー(バッテリーの消費を抑える機能)が有効になっていたりアプリが多数稼働していたりすると、充電速度が遅くなることがある。また、iPhoneは80%を超えると「バッテリー充電の最適化」により充電速度が遅くなる仕様になっている。
スマホの低速充電を解除する方法
最後に、スマホやタブレットの低速充電を解除する方法を紹介する。困った時にすぐ解除できるよう、具体的な方法を押さえておこう。
■アダプターやケーブルの規格を確認する
適切な規格のアダプターとケーブルを使用しているか確認しよう。古いアダプターや格安のケーブルは、充電速度を遅くする原因となる。長期間使用している場合、見た目は変わらなくても性能が劣化していることが多いため、新しい規格に対応したアダプターやケーブルの交換を検討しよう。
■スマホの充電方法や環境を確認する
低速充電が生じる原因として、スマホやタブレットの充電方法や環境が影響することがある。例えば、スマホを充電しながら操作したり、室温が極端に高い環境で充電を行ったりすると、端末に負荷がかかり充電速度が低下することがある。この場合は、スマホの負荷を減らせるよう、適切な環境や方法で充電を行おう。
■スマホの充電設定を変更する
低速充電を解除するために、充電設定を変更するのも効果的だ。 Androidでは「低速充電」や「バッテリーセーバー」をオフにすることで低速充電を解除できる。 iPhoneの場合、「バッテリー充電の最適化」機能をオフにすることで、バッテリー残量80%以降の低速充電を解除できる。「設定」から「バッテリー」の項目に入り、「バッテリーの状態と充電」内で変更が可能だ。
■スマホの通信機能をオフにする
スマホの通信機能をオフにするのも、低速充電の解除に有効な方法だ。Wi-FiやGPSなどの通信機能が常時稼働しているとバッテリーの消耗が激しくなり、充電速度が低下することがある。
■スマホを再起動する
低速充電の問題を解決するために、手軽で効果的な方法の一つがスマホの再起動。再起動すると、システム内で発生している一時的な不具合やバックグラウンドで動作しているアプリがリセットされ、低速充電が解除されることもある。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部