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【カブガールが行く】立体的なドット絵「nanoblock」で作るスーパーカブが可愛すぎる!

2024.08.24

「暑すぎてバイクに乗るのが億劫だぁ~っ!」

夏も折り返し地点を過ぎたハズなのに、相変わらずの猛暑続きにすっかり夏バテ気分です。

こんな時は家でバイクを味わう方法を考えてみよう!…ということで、2008年に日本で生まれた超ミニサイズのブロック『nanoblock®(ナノブロック)』でスーパーカブを作ってみました。

子供から大人まで、熱中すること間違いナシ。適度な難易度と高いクオリティが味わえちゃいました!

ナノブロック『スーパーカブ50』

用意したのは、ナノブロック『スーパーカブ50』(税込1045円)。

難易度は5つ星中の2つ星。ナノブロックの中では比較的簡単なアイテムなので、入門にピッタリですね。

さて、筆者にとってはこれが初体験となるナノブロック。開封して驚いたのは、そのブロック数の多さでした。

手乗りサイズの小袋が6点。その中には、1cmにも満たないような小さなブロックがたっぷりと入っているのです。

それもそのハズ、スーパーカブを構成するのはドドンと200ピース。説明書はA4サイズの紙にみっちりと描かれています。

「これで入門編だなんて、思っていたよりも根気が必要な作品なのかも…!」

ひょっとすると筆者は「2つ星ならどんなに不器用でも簡単に作れるハズでしょ!」なんて、無意識のうちにナノブロックを舐めてしまっていたのかもしれません。指の先に乗るようなブロックに、そのサイズに似合わないほどの恐れを感じた瞬間でした。

整理と根気が重要です!

いつまでも眺めていても仕方がありません。意を決して小袋を開封していきましょう!

今回のスーパーカブでは、主にライトグレー・グレー・ネイビー・ホワイト・ブラック・クリアのブロックが入っています。形状ごとに数種類ずつ袋分けされているようですが、それぞれのブロックの使用箇所はバラバラです。

つまりスーパーカブを組み立てるためには、6つの小袋を最初からすべて開封する必要があるということ。うわぁっ、数が多すぎて訳がわからなくなっちゃいそうです…!

そこで初めに取り掛かったのがブロックの分別でした。色・形状ごとに山を作ることで、目当てのブロックを探す時間を大幅に短縮できるのです。

すべてのブロックを整理し終わったところで、頭の中のパニックもだんだん収まってきました。これなら組み立てられそうな気がしてきたぞ!

…ところが、実際に組み立て始めると「?」の連続でした。というのも、説明書は丁寧に作られているもののほとんど文字情報がなく、ほぼすべてがカラーイラストで表現されているのです。

空間把握が苦手な筆者はこの作業に大苦戦。特にベースが何もない状態から作り始める1工程目では、慣れていないこともあって「あぁでもない、こうでもない」と何度も並べ直しては説明書と見比べることになりました。

ただし、一度コツを掴んでしまえば作業自体は単純です。その証拠に2工程目・3工程目と進むにつれて組み立てスピードが上がっただけでなく、地層のようにスーパーカブが形作られる様子を楽しむ、心の余裕ができたのです。

テールができたと思ったら、

あっという間にレッグシールド・シート・チェーンカバーなども姿を現しました。

作るまでは「手先の器用さが一番大切なんだろうな」と思っていましたが、実際には、丁寧に説明書を読んでその通りに作業を行う「根気」が重要です。

ひとつずつブロックをはめながら「この変わった形のブロックがこんな場所で活かされるのか」「あの時組み立てたパーツが伏線回収されるなんて」と、感心しっぱなしの組み立て作業でした。

「リアルじゃない」が可愛い!

作業開始から約1時間半。待ちに待った完成の時がやって来ました。

ドット絵がそのまま立体になったようなスーパーカブは、105×180×13mmの手のひらサイズ。200ピースものブロックが使われているのが信じられないほどに小さな車体です。

大幅にデフォルメされているためリアルさは一切ありませんが、頭でっかちなスタイルにゆるキャラのような可愛さが感じられます。

しかしそれでいて、レッグシールドやハンドル回りといったパーツのフォルムには、カブ乗りであれば「わかる!」と言いたくなるような既視感があります。きっと、この絶妙なバランスがナノブロックの魅力なのですね。

おまけ:大型バイクも作ってみよう!

入門編をクリアしたら、なんだかもっと難しいナノブロックにも挑戦してみたくなりました。

調べてみたところ、車種の明記はないものの『モーターサイクル(税込2750円)』という大きなバイクのキットもあることがわかりました。せっかくなので、後日取り寄せて挑戦してみました!

ブロックの数は570ピースで、難易度は4つ星。サイズも構造も、スーパーカブと比べると2倍以上ある中級~上級者向けです。

開封してみると「さすが!」と言いたくなるほどの複雑さ。説明書はポスターのような大きさがあり、ブロックは色・形状ごとに整理するだけでも一苦労です。

ただし筆者は、細かなパーツからバイクが形作られていく面白さを既に知っています。おびただしい量のブロックを目の前にしても、今回はもう怖くありませんでした。

むしろ「一体どうやって組み立てるんだろう?」とワクワク。すっかりナノブロックの虜ですね!

…さて、作り始めてみれば基本の作業は変わりません。説明書を確認しながら、ブロックを正確・丁寧に並べて組み合わせていきます。

サイズが大きくなった分難しくなったのは、ブロックの位置関係です。いつの間にかブロックの位置が1ピースずつズレてしまっていることがあり、バラしては組み立ての繰り返し。昼過ぎから作り始めたのに、気が付けばおやつの時間を過ぎるほどに熱中していました。

もちろん、組み立てにかかる時間と手間も大幅アップです。特にタイヤは細かいパーツを帯状に繋げてホイールにぐるっと巻き付けるため、ブロックのカウントと配置の難しさに何度も匙を投げそうになりました。

それでもやめられないのは、組み立てながら「あっ、出来てきた!」と気が付いた瞬間が脳に心地よいから。コレってきっと、小さなアハ体験ですよね!

最終的に、モーターサイクルが完成するまでにかかった時間は約4時間。車種こそは定められていませんが、V型2気筒エンジンのクルーザーバイクが出来上がりました!

「設計者はバイク乗りなのかな?」と考えてしまうほどに、フォークやフレームの角度といった細かいところまでバイクらしい構造が再現されていますね!

スーパーカブと並べるとこの通り。

リアルで迫力のあるモーターサイクルと、デフォルメされてちんまり可愛いスーパーカブ。どちらもバイク好きならたまらないクオリティですね!

子供が挑戦すれば丁寧な作業を継続する力を育て、大人が挑戦すれば作業に没頭する快感と、完成度への満足感を得られるナノブロック。今回はバイクをモチーフとした作品を作りましたが、他にも動物・アニメキャラクター・世界の建造物・乗り物など、300種類以上のラインナップがあります。

専用ピンセット(税込1100円)や下敷きパッド(税込1320円)を揃えれば、さらにストレスフリーに作れますよ。皆さんも是非挑戦してみてくださいね!

文/高木はるか

アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。

高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com

編集/inox.

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