インクルーシブを実現するためのポイントは?
インクルーシブを実現するためのポイントも見ていきましょう。個人が日常生活の中で実践できることから、社会全体で取り組むべき課題まで、インクルーシブな社会の実現に向けたヒントを紹介します。
■積極的に行動を変えていく姿勢が必要
個人でインクルーシブを実践するには、日常生活の中で、積極的に行動を変えていくことが大切です。
例えば、電車やバスで席を譲る際、高齢者や障がい者だけではなく、妊婦や体調の優れない人にも気を配ってみましょう。また、外国人と接する機会があれば、言葉の壁を感じさせないようにゆっくり話すなど、相手に配慮することも大事です。
インクルーシブの実践には、特別な知識やスキルは必要ありません。周りを尊重する姿勢を心掛け、他者の立場から物事を考える習慣が求められます。
■コミュニティへの参加機会を増やす
コミュニティへの参加機会を増やすことも、インクルーシブな社会の実現に欠かせません。多様な人々が交流し、お互いを理解し合うことで、偏見や差別を取り除くきっかけとなります。
ただし現状では、障がいや言語の違いなどが、参加の障壁となっているケースが少なくありません。自治体や企業が積極的に対話の場を設けるのに加えて、個人レベルでも相手を尊重した上で、理解しようとする努力が必要です。
一人一人が多様性を尊重する心を持ち、コミュニティへの参加の輪を広げていくことが、インクルーシブな社会への第一歩となるでしょう。
インクルーシブで持続可能な社会を実現
インクルーシブは障がいの有無や性別・人種など、あらゆる人を排除せず、包み込むことを意味する言葉です。多様性を認め合うダイバーシティの考え方を、さらに進めた概念といえるでしょう。
教育や公共政策など、さまざまな分野でインクルーシブが実践されています。個人レベルでも相手の立場に立って理解を深め、さまざまな社会の課題に目を向けることが、インクルーシブな社会の実現につながります。
まずは日常生活の中で、少しずつ行動を変えていきましょう。各人の取り組みが、持続可能な社会を実現するきっかけとなります
構成/編集部