このところ、南海トラフの西端の日向灘、神奈川西部で大きな地震が発生し、その後台風5号「マリア」が東北地方に上陸。日本はまさに災害続きの8月となっている。
災害・停電時に威力を発揮する電力供給方法のひとつがクルマのAC100V/1500Wコンセント
そんな災害時には停電が起こることもあり、家電品、照明が使えなくなることはもちろん、情報収集に欠かせないスマートフォンの充電もままならなくなる。そのときのためにポータブルバッテリーを用意している家庭もあるはずだが、充電が必要なポータブルバッテリーは延々と使えるわけではない。そこでお薦めしたいのが、災害時に愛車が無事である前提ながら、クルマに装備されるAC100V/1500Wコンセントによる電力、電源の確保だ。電動車のHV(ハイブリッド)やPHEV(プラグインハイブリッド)、EV(電気自動車)モデルに標準装備、またはオプション装備として用意されている家庭用と同じAC100V電源であり、ほとんどは1500Wまで使えるものである。
1500Wと言えば、スマートフォンの充電はもちろんのこと、扇風機、簡易電子レンジ、ホットプレート、湯沸かしポット、照明、充電式湯たんぽなど、幅広い家電品が車内外で使えることになる。クルマのAC100V/1500Wコンセントから延長コードを使って電気を家の中に引き込むこともできるし、高価だが補助金も出るV2H(ビーグル・トゥ・ホーム)機器を使えばクルマのバッテリーに蓄えられた電力をスマートに家の中で使うことができる。
AC100V/1500Wコンセント装備車はHVとPHEVがお薦め
現在、AC100V/1500Wコンセントを装備できるクルマは、すでに説明したように、HV、PHEV、EVだが、災害時にお薦めできるのはどう考えてもHV、PHEVになる。エンジンによる発電が可能で、ガソリンが入っている限り、電力を車内外に供給できるからだ。EVの場合はバッテリーに蓄えられた電気を使い果たしてしまえばそこで終わりなのである(クルマも動かなくなる!!)。しかしHV、PHEVであれば、ガソリン満タン状態であれば長時間の電力供給が可能で、ガソリンスタンドでガソリンを給油できるのなら、延々と電気を使えることになる。