2023年5月に経営破綻による民事再生法の適用を申請したFCNTは、同年9月にレノボが事業を継承し、「FCNT合同会社」として、新体制での経営をスタート。その第1弾スマホとして、2024年8月に「arrows We2」と「arrows We2 Plus」が発売される。
端末の発表はすでに2024年5月に行われており、ドコモ、auでの取り扱いが発表されているが、今回新たに、通信事業者として楽天モバイル、さらに5年ぶりとなるMVNO市場への参入が発表された。
登壇はFCNT合同会社 プロダクトビジネス本部 副本部長 外谷一磨氏
楽天モバイル版とSIMフリー版、MVNOとして端末を取り扱うIIJ mioでの販売価格も同時に発表されているので、本記事では、各販路での発売日や販売価格を、arrows We2シリーズの特徴と共に紹介する。
arrows We2 Plusは2024年最強のお買い得スマホかも?
まずはarrows We2、arrows We2 Plusの発売日や販路、販売価格についてまとめていこう。
最速の発売はドコモ版のarrows We2 Plusで、8月9日。その後、arrows We2 PlusはIIJ mioが8月14日、楽天モバイルが10月15日と続く。楽天モバイルのみ発売時期が遅いのが気になるが、FCNTの外谷氏は、「特別な理由はない」としている。
標準モデルのarrows We2は、ドコモ、au(UQ mobile含む)、SIMフリーで8月16日に発売される。
また、両モデルともに他MVNOや家電量販店、ECサイトでの取り扱いも発表されている。
注目は販売価格。ドコモ版、au版の価格は執筆時点で未発表だが、楽天モバイル版のarrows We2 Plusは一括購入で4万9900円。さらに、対象プランの申し込みで4万3900円、楽天モバイルへ初めての申し込みの場合は4万1900円、楽天モバイルへ初めての申し込みで、他社からのMNPの場合は3万7900円となる。
また、楽天モバイルでarrows We2 Plusを予約、購入、応募することで、楽天ポイント(期間限定ポイント)が2500ポイントプレゼントされるキャンペーンも開催される。
端末スペックの詳細については後述するが、arrows We2 Plusはミドルレンジに位置付けられる、比較的高性能な端末。販売価格が上昇傾向にある昨今のスマホ市場を鑑みると、かなりの高コスパモデルといえる。
一方、IIJ mio版のarrows We Plusは、通常モデルがメモリ8GBのところ、12GBに拡張される。販売価格は5万4800円、MNPでの乗り換えの場合は、3万6800円となる。arrows We2は、販売価格が3万2800円、MNPでの乗り換え時は、1万9800円となっている。
SIMフリー市場向けの想定価格は、arrows We2 Plusが5万9950円、arrows We2が3万6850円となる。なお、arrows We2は、SIMフリー版(IIJ mio版も含む)のみ、ストレージが128GBとなっている。
IIJ mioでの販売価格が市場想定価格よりも安いうえに、arrows We2 Plusはメモリが拡張されているので、お買い得感が強い。ドコモ、auでの販売価格は未発表だが、発表済みの価格を見れば、いずれの販路から購入してもおすすめといえるだろう。