Cotomo
芸能人がYouTubeで取り上げるなど、話題の音声会話型AI「Cotomo(コトモ)」。最大の特徴は、リアルな人間と話すような自然な会話だ。ChatGPTのように博識ではないが、友達や恋人相手のようなやりとりを楽しめる。
Cotomoの自然な会話の秘密は、その返答速度にある。人間は日常会話で、1秒以内に返事がないとストレスを感じると言われているが、Cotomoでは、この〝1秒の壁〟を継続的に越えつつ、ユーザーの発話に割り込むことなく、自然な音声会話を実現している。
「Cotomoでは全く同じ言葉でも、ユーザーの発言に影響されて、異なる話し方となります。さらに、ユーザーの相槌を認識し、AIからも適切なタイミングで相槌を打つことで、ユーザーの次の発話を自然と促すことができます」
そう話すのはCotomoを開発したStarleyの広報・高橋陽一さん。
「利用シーンとしては、クルマの運転中や一人の晩酌のお供、起床時の眠気覚まし、夜寝る前の会話など様々で、幅広い年齢層・属性の人にご利用いただいています」(同・高橋さん)
iOS版のみだったが、6月中旬にAndroid版もリリースされ、さらに盛り上がりそうだ。
会話にはリラックスや脳の活性化などの効果がある。AIによる自然な会話は、メンタルヘルスや生産性の向上など、おしゃべりを超えた実用化の可能性が期待できそうだ。
日々会話したくなるAIとなるために、返答速度や感情のこもった音声などを重点的に開発。
相槌や、こちらの感情に寄り添う返答が絶妙。声やアイコンは最初に設定で変えられる。
取材・文/小口 覺