DIME MAGAZINE
新幹線「のぞみ」の繁忙期の全席指定席化、富士山吉田ルートの通行予約。事前予約が必須となりつつある現代の旅行。そこで予約に関するデータをのぞいてみた。
「最近は宿と、レンタカーのような旅先での足を2〜3か月前から予約する人が増えています。2017年調査のData1では夏休みの1か月以上前に予約した人の割合は45％でしたが、今はもっと多いでしょう」（鳥海さん）
早期予約の年代は（Data2）、50代の男性が多い一方、30代男性が少ない結果に。新幹線の自由席事情を見ると（Data3）、「のぞみ」以外も自由席が少なく、早めの予約必須だ。本誌発売は7月中旬。この時点で予約を済ませていない人は諦めるべきか……。
「国内の宿の予約サイトは、宿泊日の直前までキャンセル料無料のところが多い。そのためか予約して、安いプランを見つけたら変更する人が多い（Data4）。また鉄道は払い戻し手数料が安いので直前にキャンセルする人も。なので、単身で旅行する場合は、直前予約でも何とかなる場合があります。実家へ帰るなど宿が不要な旅行なら、連席は無理でも直前で指定席を確保できることもあります」（鳥海さん）
制度を悪用した相席ブロック問題なども起こっているが、現在はData4のように1週間を切ってからキャンセルする人が多い。直前まで諦めずに予約サイトにアクセスを続ければ、予約が取れる可能性はあるのだ。
宿やレンタカーは2〜3か月前から予約する人が増えています
航空・旅行アナリスト
鳥海高太朗さん
国内・海外問わず各地を飛び回り取材する仕事柄、交通や宿などの予約事情を肌で感じ取っている。DIMEはもちろん、テレビの情報番組で引っ張りだこ
Data1｜お盆休みは、早期予約者が通常の時期より2割増！！
旅行を計画する場合の検討開始時期
10〜30日前予約の数字に大きな変化がないのは、新幹線や特急などJRの列車の指定席が1か月前から発売という要素が大きいと思われる。
Data2｜50代男性が最も予約の意識が高く、20代女性が低かった！
2022年夏の「宿泊を伴う国内旅行」の計画を具体的に立て始めた時期※
20代、30代男女の1か月以上前に予約する人の数値が特徴的。独身時代は男性が彼女のため、結婚後は女性が家族のために旅行の予約をしている？
※n=239：2022年の夏、「宿泊を伴う国内旅行」に行った人）単一回答 単位：％（複数行なった場合は、直近の旅行について回答）
2.0％未満は値表示なし。
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