かつて国産車には「RV」(レクリエーショナル・ビークル)というカテゴリーがあった。そこには1BOXカー、クロスカントリー4WD、ステーションワゴン、ピックアップトラックなど様々な種類が存在していた。まだ、ミニバンやSUVというカテゴリーが登場する前のことだ。いずれも商用車から派生し、乗用車的なアクセサリーや乗り心地を加味したクルマが多かったが、それを一部のマニアックな人たちが本来の目的ではない使い方をして人気を集めたのだ。
アメリカでもピックアップトラックやオフロード系の4WDは一部のマニアが乗り始め、やがて乗用車として使われるようになり普及した。今でもオフロード系の4WDは、マニアックな乗り物として販売され続け、支持を集めている。こういったクルマが受け入れられるかどうかは、クルマ文化がどこまで人々の暮らしに浸透しているかで決まる。日本でも継承されることを願いたい。
トヨタ『ランドクルーザー 70』
480万円〜
スズキ『ジムニーシエラ』
取材・文/石川真禧照
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