現実の事象を仮想空間上で擬似的に体験して楽しむゲームを、シミュレーションゲーム(SLG)という。中でも、コーヒー店経営SLG『Coffee Inc 2』が今、大きな話題を集めている。
店舗経営はもちろん、物価の変動や株式上場、企業買収といった要素もある、リアル感満載の本格派SLGだ。リリースは2021年だが、今年に入ってからSNSで話題になり、2月にはアップル「App Store」の有料ゲームランキングで1位を獲得した。同アプリはアメリカ在住の日本人・野田智博さんが開発している。
『Coffee Inc 2』がプレイされているのは、世界150か国以上。日本でのヒット以前から、すでに海外で高い評価を獲得していた。
『Coffee Inc 2』のほかにもナイトクラブやサッカーチームなどを題材にした経営SLGも続々と登場。こうしたトレンドについて、採算を度外視し、奇をてらわずにこだわり抜いたことが奏功していると野田さんは見ている。
「『Coffee Inc 2』には、とことん現実的なゲームを作りたいという情熱をしっかり込めました。受け入れてくれる熱狂的なファンがたとえ国内では少数派でも、世界中に販路を持ててユーザーを開拓できる今、合算すると結構な数字になるのです。『Coffee Inc 2』のユーザーは欧州、北米、アジアにそれぞれ3割ほどいます」
開発者のこだわりを随所に感じる本格会社経営SLG。経営の勉強にも役立つこれらビジネスパーソン向けのゲームを、プレイしてみてはいかがだろうか。
カフェを経営
まるで現実のような会社経営を楽しめる
Side Labs『Coffee Inc 2』
300円(App Store価格/アプリ内課金あり)
世界一のコーヒー店を目指す経営SLG。ゲーム序盤は店舗を経営し、事業拡大を図る。そのまま店長として切り盛りすることも可能だが、経営者としてオフィスを立ち上げ、部下に事業を一任する社長業に専念できるのも醍醐味だ。商品開発などで利益を最大化するもよし。不動産や投資に興じるもよし。千差万別の企業経営を楽しめる。