Visaカードを保有する大会観戦客は保有しない人より消費額が20%多い
オリンピック・パラリンピック競技大会の公式決済テクノロジーパートナーであるVisaは、パリ2024オリンピック競技大会が閉幕した翌日の8月12日、同大会がフランスにおける観光と消費に及ぼした影響に関する追加データを公表した。
同社によれば、オリンピック大会の第1週目にパリを訪れたVisaカード保有者は2023年の同時期と比較して42%増加。その他のオリンピック競技開催都市においても観光客数と消費額が大幅に増加して、特に観戦客において顕著となったという。
本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
■パリ、世界有数の旅行先として地位をさらに強化(※1)
・パリ2024オリンピック大会のためにパリを訪問したVisaカード保有者数は42%増。
・他のパリ2024大会の開催都市でもオリンピック大会の効果があり、観光客数がリールでは188%、サン=テティエンヌでは150%、マルセイユでは48%増加。
・国別では米国のVisaカード保有者が最も多く、前年同期比72%増。ラテンアメリカ・カリブ海地域(62%増)、アジア太平洋(57%)が続いた。
・英国(53%増)、ドイツ(53%増)など、欧州のVisaカード保有者のフランス訪問も増加。
※1 2024年4月1日〜2024年8月2日と2023年4月1日〜2023年8月2日の期間を比較
■大会期間中における主な消費パターン(※2)
・Visaカード保有者のパリにおける消費額は前年より伸び、前年同期比では英国が42%増と最も増加し、以下、ラテンアメリカ・カリブ海地域(34%増)、米国(32%増)が続いた。
・Visaカード保有者のうちパリ2024大会を観戦した観客はそれ以外の人々より消費額が20%多く、欧州(フランス以外)の観客の39%は、より消費額が多かった。
・パリにおける消費額が前年同期比で最も増加したのはレストラン(49%増)。
※2 2024年7月26日〜2024年8月2日のパリにおける対面取引
Visa Europeの最高経営責任者であるシャーロット・ホグ(Charlotte Hogg)氏は、今回の発表に際して次のように述べている。
「Visaのデータではオリンピック大会の開催によりパリに経済効果がもたらされたことが示されています。
パリは従来から世界有数の観光都市ですが、この街でオリンピック大会に直に接し、あるいは多くの象徴的な会場での競技を観戦した素晴らしい体験が、より多くの観光客を今後何年にもわたり引き寄せることになるでしょう。
パリ2024オリンピック大会を本当に忘れがたい体験にするための一翼を担えたことをうれしく思います」
構成/清水眞希