目次
9月は台風のピークを迎える月。もしもの時の備えを万全にしている人も多いことだろう。しかし一方で、雨風にさらされ、破損や転倒の可能性もあるエアコンの室外機への対策を講じている人は少数派なのでないだろうか?
そこで今回、ダイキン⼯業株式会社が提案する、台風発⽣時の「①エアコンの室外機の転倒防止策」と、「②倒れてしまった室外機の対応」について紹介していきたい。
ダイキンからのアドバイス「転倒した室外機には触らないように」
昨年の台風15号と19号の発⽣により、該当地域(千葉・横浜・神奈川・⻑野・栃⽊・茨城・福島)では、ダイキンに問合せが急増。ダイキンでは該当地域にチームを増やすなどの体制で、サービス対応を⾏った。
台風15号で特に強風被害を受けた千葉県では、室外機の転倒が多く、前年と比べて280%を超えるサービスの依頼に対応した。19号発⽣時には、水没・転倒した自社空調製品を無償で一次点検するなどの点検・修理の特別対応を⾏った。
倒れないように室外機を紐で固定したり、室外機の周辺を、キレイに⽚づけておくのも重要だ。
それでも台風で室外機が転倒した場合は、とにかく触らないことが大事。思わぬ怪我となったり、室外機と室内機を繋ぐ配管から、時にはマイナスの温度で吹き出す冷媒と呼ばれるガスに触れて、負傷してしまうことがある。
災害時の困りごと ①室外機の転倒・落下・破損・移動(位置ずれ)時の対処法
対処法︓地震や台風などで室外機が転倒・落下・破損・移動(位置ずれ)時は、絶対に自分で起こさずに、お使いのエアコンの販売店へご連絡・ご相談いただきたい。
地震による揺れ、台風などの強風やそれらに伴う周囲からの影響を受けて室外機が転倒・落下・破損・移動(位置ずれ)した場合、自分で起こそうとすると思わぬケガをする恐れがある。理由は、室外機の転倒により室外機と室内機をつなぐ冷媒配管に負荷がかかり、その時にできた⻲裂や⽳から冷媒が漏洩する可能性があるからだ。
⼩さな⻲裂や⽳から勢いよく噴き出る冷媒はマイナスの温度になっていることもあり、触れてしまうことで負傷につながることがある。室外機の転倒や破損を確認した場合は、お使いのエアコンの販売店へご連絡・ご相談いただきたい。なお、電気が復旧していない状態ではエアコンの動作確認ができない。必ず復旧してからご連絡いただきたい。
■予防法︓①風向きを考慮した設置
設置スペースの融通が利く場合、その地域の⽇頃の風向きの傾向を確認し、エアコン設置時に、面積が広い室外機の正面、背面が風を受けない向きに据え付けるよう、販売店・取付業者にご相談いただきたい。
■予防法︓②コンクリート製置台、防振パッドの採⽤
強風が吹く場所に設置する場合は、コンクリート製の重い置き台を採用する。また、置き台の下に ゴム製の防振パッドを敷くと、より効果的だ。
災害時の困りごと②室外機の浸水時の対処法
対処法︓台風や大⾬などで室外機が浸水時は、室内機の電源を抜くか、ブレーカーを切って、お使いのエアコンの販売店かメーカーへご連絡・ご相談いただきたい。
台風などによる大⾬災害時には、環境によっては屋外に設置されている室外機が浸⽔してしまうことがある。浸⽔により室外機の電気回路の部品に⽔が⼊ると、⼀度乾いても漏電や発⽕などが起きる可能性があり、また泥などの不純物がモーターの不具合の原因になることがある。
室外機の浸⽔時は、室内機の電源を抜くか、エアコンのブレーカーを切って使⽤を中止し、お使いのエアコンの販売店かメーカーへご連絡・ご相談いただきたい。なお、電気が復旧していない状態ではエアコンの動作確認ができない。必ず復旧してからご連絡いただきたい。
出典元:ダイキン⼯業株式会社
構成/編集部