実際に馬に乗ってみよう!
オリンピックの競技者ほど華麗に乗りこなせなくても、可愛い馬の背には乗ってみたい。とはいえ、日本の国内の乗馬人口は約250万人ほどで、まだまだ気軽に乗りに行けるものではなさそう?そんな不安を小湊さんは一蹴してくれた。
「興味をもったらぜひ体験してみて欲しいです。最初は乗馬ってなんとなくイメージ的に敷居が高いと感じるかもしれません。でも、全然そんなことは無いです。
日本で唯一の乗馬専用サイトの「BURN CARAMAN(バーンキャラマン)」も、親しみのあるテイストとお菓子(キャラメル)の名前の響きを混ぜて付けました。乗馬の新規層を巻き込みたいと思ったからです。そして、サイトのモットーは『乗馬を、もっと気軽に。もっと身近に。』としました」と背中を押してくれた。
では実際に馬に乗りたいと思った時、具体的にどうすれば良いのだろう。小湊さんに初心者へのアドバイスをもらった。
「興味をもったらまず、「BURN CARAMAN」で「体験乗馬タブ(初期値)」で近隣の乗馬クラブを検索してみてください。用意するものは、汚れても良い運動靴とジーンズがあればとりあえず大丈夫なので、あまり構えず、不安なことは事前に電話などで聞いてみると良いかと思います。
馬の後ろに立たない、耳を後ろに絞っている(傾けること)ときは近づかない、傘を広げないなど馬を驚かせないように、スタッフの方の話をよく聞いて、安全に楽しんでくださいね」と教えてくれた。
一生に一度は景色の良い場所で外乗を
「多くの方に、ぜひ楽しんでいただきたいのですが、実際、興味を持ってから行動に移すまでに9割以上の方が諦めてしまいます。普段の生活においての優先度が低かったり、金銭的に思ったより高くてあきらめる場合も勿論あるでしょうし、外的要因として調べた結果家の近くにないだとか、せっかく予約したのに天候が優れずやむなくリスケになってしまったり……。乗馬だけでなく、新しいことを始めるには思った以上に心身ともにカロリーも時間も消費します。
ただひとこと言うとすると、一生に一度は景色の良い場所で外乗してみてください。山でも川沿いでもビーチでも雪山でもどこでも、あなたが気に入った場所で良いです。
きちんとルールを守った上で乗る場合に限りますが、まず後悔はしないと思います。想像以上に知性の高い馬と触れ合うことで、もしかしたら今後のものの見方も変わるかもしれません。乗馬体験で得た新しい発見や、ルーキーだからこそ気が付くことがありましたら、是非私のサイトに口コミをお願いします!」と小湊さん。
乗馬の魅力やメリットなど
高齢者の乗馬療法なども注目されているが、乗馬のメリットの一つは何と言っても健康に良いところ。小湊さんご自身も、乗馬をやる前と今では身体的にも、確実にメリットがあったと言う。
「もともと幼少期からクラシックバレエと水泳を10年、硬式・軟式テニスを合わせて10年やっており、昔から運動神経は良かった方だと思います。運動会でのリレーの選手も幼稚園から高校卒業まで毎年選抜されていました。
では運動が得意な人だけが馬に乗るかというとそうではなく、乗馬に必須の体幹は習っていれば後から自然と身に付きますし、馬に乗るという点だけでは運動神経はもしかするとそこまで関係ないかもしれないですね。鞍に乗る際、股関節の柔らかさは必要かもしれません(笑)(厳密には有酸素運動で45分で160kcal消化すると言われているので基礎体力は必須ですが)
テニスと同様、年齢性別関係なく長く続けられるスポーツだと思います。社会人になってから本格的にハマったのが乗馬だったのですが、乗馬の良さは、何よりも馬の可愛さですよね。頭も非常に良い。性格も体格もバラバラなので見ているだけで飽きないです」と小湊さん。
他にも、
1)ダイエット(有酸素運動)
2)姿勢が良くなる
3)馬の癒し効果(ホースセラピー)
など、乗馬の良い点をあげてくれた。
小湊さんが運営する「BURN CARAMAN」は乗馬専用の検索サイト&オウンドメディアとして、乗馬初心者に寄り添ってくれるサイトとなっている。初めての人でも使いやすい様に、クラブにシャワーが付いているかや、送迎の有無、Web予約が可能かどうかなど、細かく掲載されている。オリンピックで乗馬に興味を持った人は、まず見て、実際に体験してみては?
※※2024年7月パリオリンピック 総合馬術団体で銅メダル入賞メンバー
■Ryuzo Kitajima & Cekatinka
北島隆三&セカティンカJRA
■Yoshiaki Oiwa & MGH Grafton Street
大岩義明&MGHグラフトンストリート
■Kazuma Tomoto & Vinci De La Vigne
戸本一真&ヴィンシーJRA
■Toshiyuki Tanaka & Jefferson
田中利幸&ジェファーソンJRA
文/柿川鮎子