日本では「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」として「乗用車は、2035年までに、新車販売で電動車100%を実現。」を方針として挙げ、アメリカでは当時のバイデン大統領が2021年に「2030年までにアメリカ国内で販売する新車の50%以上を電動化する」という大統領令を発令している。
こうした背景からさらなる普及に向け期待が高まるEV車だが、アメリカのカーユーザーはEV車にどのようなことを期待しているのか?
マーケティングリサーチ会社のアスマークはこのほど、アメリカ在住でEV車を所有・運転する30~59歳男女に「EV車に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
車に期待することのTOPは「安全性」となり、「走行性能」「燃費の良さ」が続く
車に期待することについて尋ねたところ、「安全性」「走行性能」「燃費の良さ」が上位に挙がった。世帯年収別で見ると、『$130,000-$199,999』は「カーナビやオーディオの性能」、『$200,000 or more』は「走行距離」「車内・収納スペースの広さ」が全体と比べて高くなった。
Q.あなたが車に期待することは何ですか。当てはまるものをすべてお知らせください。(複数選択可)
EV車にした理由のTOPは「環境にやさしいから」となり、「走行性能が良いから」「ガソリン代がかからないから」が続く
EV車にした理由について尋ねたところ、「環境にやさしいから」「走行性能が良いから」「ガソリン代がかからないから」が上位に挙がった。
男性30代では、「災害時や自宅での電源として活用できそうだから」が全体と比べ高く、年代が若いほどEV車ならではの特徴を生かした使い方を視野に入れている傾向がみられる。
Q.あなたがEV車両を購入しようと思った理由は何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。(複数選択可)
EV車両の重視度TOP2×EV車両の満足度TOP2
EV車両の重視度を調べた。EV車で満足している事として「充電時間」「走行時の静寂性」は「非常に満足」が高く、特に好感を持たれていることがわかった。
他方、重視度が高く、満足度が低い象限では「維持費・メンテナンス費」「充電スポットの数」が位置している。
特に充電スポットの数はEV車両の普及と共に増えつつあるものの、まだ不足していると思っている人も一定数いることがわかる。
Q.あなたはEV車両の以下の項目についてどれくらい重視しているかそれぞれお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
Q.あなたはEV車両の以下の項目についてどれくらい満足しているかそれぞれお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
買い替えるならまたEV車に乗りたいか
「次に購入するとしたらどのような車が良いか」と尋ねたところ、「またEV車に乗りたい」と思っている人は8割弱となり、EV車両の継続購入意向は高いことが判明した。なかでも、「男性30代」、世帯年収が「$200,000 or more」のリピートが期待できることがわかった。
Q.次に車を購入するとした場合、どのような車を購入したいと考えていますか。最も購入したいと思う車を1つお知らせください。(1つ選択)
<調査概要>
調査名:EV車に関する調査【アメリカ】
対象者条件:
【性別】男女
【年齢】30歳~59歳
【居住地】アメリカ
【その他条件】
以下のいずれかに該当する方
・EV車両を所有しており、ご自身で運転している方
・EV車両を月に1日以上運転している方
調査項目:
【スクリーニング】
・ご自身が運転する車を持っているか
・ご自身で運転する車の種類
・ご自身で運転するEV車の運転頻度
【本調査】
・車に対する価値観・考え方
・車に期待すること
・EV車を購入しようと思った理由
・EV車で重視している度合い
・EV車で満足している度合い
・EV車の総合満足度
・次に車を買う場合、どの種類の車を買いたいか
サンプルサイズ:227サンプル
割付:性年代均等 ※50代女性のみサンプル欠損あり
調査期間:2024年6月3日(月)~6月11日(火)
調査方法:Webアンケート
調査期間:株式会社アスマーク
出典:株式会社アスマーク
構成/こじへい