高度なACCではカーブ前&料金所前減速制御も可能
同様に、スバルのアイサイトXも、全面的に進化した「新世代アイサイト」に「高度運転支援システム」を搭載したSUBARU最先端の安全テクノロジーで、GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と3D高精度地図データ(年4回更新予定)を組み合わせることで、自車位置を正確に把握。ステレオカメラやレーダーでは検知しきれない行く先々の複雑な道路情報まで認識。新次元の運転支援を実現してくれるのだ。一定の条件を満たした自動車専用道路において、かつてないほど安心で快適な安全運転をサポートし、クルマで移動することの歓びを限りなく広げてくれる先進運転支援機能なのである。渋滞時のハンズオフアシスト(約50km/h以下で作動)、ドライバーの操作なしでOKの渋滞時発進アシスト、カーブ前速度制御、料金所手前原作制御、自動レーンチェンジのアクティブレーンチェンジアシストなども含まれている。
トヨタの先進運転支援機能であるトヨタセーフティセンス+アドバンストドライブ支援機能でも、ノア&ヴォクシーの例では約0~40km/hの速度域でのハンズオフドライブが可能となっている。
ACCを駆使して高速道路の大渋滞を乗り切ろう!!
それらの上位ACC装着車なら、暑さに加え、今年も予測される8月のお盆休みの高速道路の大渋滞も、より安全で快適に乗り切れること請け合いである。ただし、すでにACC未体験者のところでも説明したように、あらかじめの予習、操作体験は不可欠。いかに高度な運転支援機能を搭載したクルマでも、それをいきなり初体験で使いこなすのは、操作・設定方法、実作動を含め、難しいからである。もし、愛車にそうした運転支援機能が付いているのであれば、”本番”前にぜひとも機能を熟知し、予習し、大渋滞を乗り切ってほしい。渋滞追従機能だけでもその機能の有難みを心底、感じるに違いない。もちろん、SA/PAでの休憩、エアコンが効いた車内は乾燥しているので水分補給もまた不可欠。エアコンは内規循環のままだと車内の酸素が欠乏し、眠気を誘うため、適時、窓を開けたり、エアコンを外気導入モードにすることもお忘れなく!!
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹