季節は8月となり、今年も間もなくお盆休み期間に突入する。この長期休暇を利用して帰省したり、旅行に出かけたりする人も多いだろうが、実際のところ、夏季休暇を「うれしい」と感じている人はどれくらいいるのだろうか?一方で、「うれしくない」という人はなぜそう思うのか?
mitorizはこのほど、消費者購買行動データサービス「Point of Buy」の会員3,003人を対象に、2023年に引き続き「お盆休み・夏季休暇に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
連休取得の予定日数は「9連休」が12.5%で最多に!一方で「連休はない」が昨年より6%増加
回答者の中で会社に勤めの1,501人を対象に「夏季休暇(お盆)の連休取得予定」を調査した。最も多かったのは「9連休(12.5%)」となり、以下「5連休(11.3%)」「3連休(11.0%)」と続いた。2023年の調査では最も多かった5連休は16.6%から11.3%に減少し、また「連休はない」と回答した人が2023年の24.3%から30.3%に増加している(図表1)。
夏季休暇を“うれしい”と感じている人は56.2%で2023年(67%)から10%減
「夏季休暇(お盆)をどう感じているのか」を調査した。「とてもうれしい(20.2%)」「ややうれしい(36.0%)」を合わせ、うれしいと感じている人が56.2%で半数を超えたが、2023年と比較すると10%以上減少している。昨年は新型コロナウイルスが5類に移行した後の最初の夏季休暇であったため、期待感からうれしいと感じた人が多く、今年はその反動で減少している可能性が考えられる(図表2)。
夏季休暇がうれしい理由は「家族と過ごす時間が増えるから」が42.2%(昨年比+15.2%)で最多
夏季休暇(お盆)がうれしいと回答した人に理由を尋ねたところ、「家族と過ごす時間が増えるから(42.2%)」が最多で、2023年より15.2%増となった。「ゆっくりと身体を休めることができるから」も40.2%と多く回答されているが、やや減少している。新型コロナ関連の制限緩和も21.4%と大幅に減少しており、新型コロナの影響を懸念している人が減っている様子がわかる(図表3)。
夏季休暇がうれしくない理由は「どこにいっても混雑しそう」が32.3%(昨年比+3.8%)で最多
夏季休暇(お盆)がうれしくないと回答した人を対象に理由を尋ねたところ「どこに行っても混雑しそうだから(32.3%)」が最多となり、2023年より3.8%増という結果となった。「交通が混雑するから(22.5%)」も同様に2.9%増となっており、個別のコメントでも「インバウンド増加でどこも混みそうなので外出は控える」といった趣旨のものが多数あげられていた(図表4)。
夏季休暇の過ごし方は「何もせずゆっくり」が45.1%(昨年比+4.3%)で2年連続最多に
「夏季休暇(お盆)の過ごし方」を調査したところ、2023年と同様に「何もせずゆっくり過ごす(45.1%)」が最多となり、4.3%増加している。2023年と比べて全体的に数値が上昇しており、大型連休に向けて予定を立てている人、時間の使い方を決めている人が多いことがわかる(図表5)。
夏季休暇の予算は5,000円未満が29.4%で最多に!20,000円以上は軒並み減少し、予算は縮小傾向
「夏季休暇(お盆)の予算」を調査したところ、最も多い回答は「5,000円未満(29.6%)」となり、2023年よりも6.0%増となった。2023年と比較して20,000円未満が増加している一方で、20,000円以上は軒並み減少しており、物価高の影響もあってか、2024年の連休に向けた予算は縮小傾向にあるようだ(図表6)。
夏季休暇に向け購入を検討しているものは「贈答用のお菓子・食品」が11.3%(昨年比+6%)で最多
「夏季休暇(お盆)に向けて購入を検討しているもの」を調査したところ、「贈答用のお菓子・食品(11.3%)」が最多で、2023年から6.0%増加している。UV関連・日焼け止め、熱中症予防対策商品、虫よけ関連などが昨年から3~6%増加しているのをはじめ、全体的に上昇している傾向がみられる(図表7)。
<調査概要>
調査期間:2024年7月11日~7月14日
調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy」の登録会員(POB会員)
20代~50代のPOB会員(平均年齢46.2歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3,003件)
出典:株式会社mitoriz
構成/こじへい