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この手があったか!ゴルフ以外にもあらゆる趣味に使えるキヤノンのゴルフ距離計「PowerShot GOLF」

2024.08.09

『PowerShot GOLF』のルーツ

さて、突然ではあるがライターという商売はどこで誰に出くわすか分からないものだ。

上で述べた筆者の思い出の1台『IXY DIGITAL 10』と今回の『PowerShot GOLF』、何と同じ人物が開発に携わっているのだ。キヤノン株式会社 イメージング事業本部 IMG開発統括部門の有賀一人氏である。

「『IXY DIGITAL 10』は、あの時代において400万台に迫る売り上げを記録しました。そこから端を発する形で、私たちは“優れた光学系を持つ小型軽量な製品を作ろう”というポリシーを持っています。最近(2020年)では、焦点距離400mm相当の光学ズームを可能にする『PowerShot ZOOM』を発売しています」

この『PowerShot ZOOM』は、静止画と動画を超望遠ズームで撮影できるため、スポーツ観戦やバードウォッチング、さらには筆者のような世界遺産の撮影まで幅広く対応することができた。『IXY DIGITAL 10』と同様にユーザーから高評価を得た製品でもある。

「『PowerShot ZOOM』を愛用してくださっている70代女性のお客様から、こんな手紙をいただいたことがあります。“私はバードウォッチングを趣味にしているのですが、今までは双眼鏡で覗きながらコンデジで撮影していました。『PowerShot ZOOM』を手に入れてからその工程がひとつになり、野鳥が非常に身近な存在になりました”という内容です」

が、中にはこのような声もあったという。

「『PowerShot ZOOM』は、“まるでゴルフの距離計みたい”というお客様の声もありました」

まさにこれが、『PowerShot GOLF』の始まりの瞬間である。

ゴルフ観戦にも大活躍!

『PowerShot ZOOM』で培った技術や経験を反映し、なおかつゴルフ用距離計として仕上げたのが『PowerShot GOLF』である。そうした流れがあるからこそ、『PowerShot GOLF』はゴルフ以外の用途でも十分活用できる作りになっているのだ。

「この製品は、まずは距離計として使っていただきながら、ゴルフ観戦にも用いることができます」

そう説明するのは、キヤノンマーケティングジャパン株式会社 コンスーマービジネスユニット カメラ統括本部の井沼満里奈氏である。

「ツアープロキャディの進藤大典さんが主催するジュニアトーナメントで、我々は『PowerShot ZOOM』の貸し出しを行いました。その際、距離計を使って望遠鏡(双眼鏡)のような用途でゴルフを観戦しているというジュニアの選手とも接しました」

筆者はこの時まで知らなかったのだが、ゴルフ用距離計は自分がプレーする時だけでなく、他人のプレーを観察する時にも頻繁に用いられるという。プロはどういう判断でクラブを選び、どの方向へショットするのか。そうしたことを学ぶために、ジュニアの選手は距離計を使うのだ。

「振り返り」という新たな提案

『PowerShot GOLF』は、適切なクラブ選びに加え、「振り返り」という意味でも重要な役割を果たす製品だという。

「ラウンド中に撮影機能を活用することで、ユーザーが測距した際に見ていた距離と風景を保存することが可能となり、ラウンド後の振り返り練習がよりリアルに行えます。一段上を目指すゴルファーが欲しがるスキル向上アイテムになってほしいです」

キヤノン株式会社 イメージング事業本部 IMG第一事業部の小森慎太郎氏は、そう解説する。

従来のように、文字や数が表示されるだけでなく、覗いたままの風景と距離が映像という形で見返すことができるため、その時の心情まで再現しながらShot練習ができるらしい。どんなスポーツでも、「映像で保存する技術」の確立により競技自体が大幅に高度化する。筆者が長年携わっている組技格闘技の場合は、スマホとYouTubeのおかげで複雑な流れの技が瞬時に、それも世界中に共有されるようになり、進化の針が何倍も速くなった。

それと同じ現象が、ゴルフにも発生するのではないか。

ゴルフを愛する人にとっても、それ以外の趣味に熱中する人にとっても、『PowerShot GOLF』は心強い親友になるだろう。

【参考】
PowerShot GOLF

取材・文/澤田真一

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