昨年より旅行予算が「増えた」という回答は、国内では20.4%、海外では34.2%という結果に
「今夏に旅行予算」について調査したところ、国内旅行は「5万円~10万円未満」が33.8%と最も多く、次いで「3万円~5万円未満」が22.1%、「10万円~15万円未満」が15.5%であり、ここまでで全体の7割を占める結果となった。海外旅行は「30万円以上」が27.5%と最も多いものの、次いで「5万円~10万円未満」が19.8%、「10万円~15万円未満」が18.6%と予算の大小が二分化される結果になった。
「旅行予算の昨年比較」について調査したところ、「変わらない」の回答が国内では57.1%と半数以上を占め、海外でも39.6%と一番多い回答となった。また、昨年より「増えた」という回答は、国内では20.4%、海外では34.2%という結果になり、国内旅行よりも海外旅行のほうが昨年比較で予算を増やしていると判明した。
回答者の過半数が社会的な要因を気にせず、自由に、旅行したい場所に旅行する予定だということが判明
「今年の夏の旅行先決めに影響している社会的要因」について調査をしたところ、「社会的な要因は影響しない(自分の行きたいところにした)」と回答した人が過半数を占め、大半の旅行者が社会的な要因を気にせず、自由に、旅行したい場所に旅行する予定だということが判明した。
一方で、影響を受けているという社会的要因として最も回答が多かったのは「円安」で36.6%となった。
また、「円安の中での旅行の工夫」について調査をしたところ、「ずらし旅」「マイルやポイントを活用」「円安の影響を受けにくい旅行先に変える」といった工夫の回答が多くあった。回答の中には、「飲食物を日本から持参する」「旅行サイトのキャンペーンを利用する」といった工夫も一部見られた。
円安の影響を受けても9割近くが「観光・アクティビティ費」を節約しないことが判明
「円安によって旅行先で我慢や節約しようとしているもの」について調査したところ、「宿泊費」が28.3%で一番多く、「移動費」が26.0%と続いた。「観光・アクティビティ費」が11.8%で一番少ない結果となり、旅行先の観光やアクティビティには節約をしないという意向が見受けられた。
また、「円安を気にせずに旅行先でお金を使いたいもの」について調査したところ、「食費」が37.9%、「観光・アクティビティ費」が28.9%と2項目の回答数で6割以上を占め、食・観光・アクティビティといった旅行先ならではの体験にお金を使いたいという意欲が明らかになった。
結果を受けて
円安や物価高で海外旅行を敬遠する風潮もある中、今回の調査では回答者3957名のうち過半数が社会的な要因はあまり考慮せず、基本的には自分が行きたい時に行きたいところへ旅行するという考えであることが判明した。
円安の影響の少ないアジアの近場地域を選んだり、繁忙期を避けてマイルやポイント活用などで移動費や宿泊費を抑えるなどの工夫をする一方で、グルメや観光・体験はお金を惜しまないなど、旅好きの人は上手にメリハリをつけて楽しんでいるようだ。
<調査概要>
調査名:2024年夏の旅行動向に関する調査
調査方法:ユーザーアンケート調査
調査期間:2024年7月8日~ 7月15日
有効回答数:3957
出典:Klook
構成/こじへい