ITジャーナリスト富永彩乃と、携帯電話研究家の山根康宏”博士”がモバイルの最新製品をショート動画で解説
今回はサムスンが7月31日から日本で販売を開始した折りたたみ式のスマートフォン「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」を紹介する。どちらも前モデルを進化させた製品で、折りたたみスマートフォンの進化に驚かされる。
サムスンの最新折りたたみスマホGalaxy Z Flip6とGalaxy Z Fold6
Galaxy Fold6は本体を横方向に開く形状だ。閉じた状態では6.3インチ画面の細長いスマートフォンとして使え、開けば7.6インチサイズの小型タブレットになる。専用のスタイラス「Sペン」を使って手書き入力も可能だ。閉じたときの厚みは12.1mmと薄く、重量もハイエンドスマートフォンと変わらぬ239gになった。折りたたみスマートフォンが「厚くて重い」という時代はようやく終わりを告げた。
AI機能も充実しており、Sペンで書いたラフなスケッチを生成AIが美しいイラストに仕上げてくれる。また長文の文章の要約も可能だ。会議の録音も発言ごとに分けてテキスト化してくれるし、メッセージの文体をカジュアルからフォーマルまで自動生成してくれるなど、ビジネスやクリエイティブ用途にも強い。
Galaxy Z Fold6は生産性を高めるツールとして使える
Galaxy Z Flip6は折りたたむとコンパクトな大きさになる縦折り式のスマートフォンだ。閉じたままでも写真を撮ったり電話を受けたり通知を見ることのできる3.4インチのアウトディスプレイも搭載。アプリも動くので本体を開かず超小型のスマートフォンとしても活用できる。小さなバッグにもすっぽりと入る大きさながら、本体を開けば6.7インチの一般サイズのスマートフォンとしても使うことができるのは便利だ。
Galaxy Z Flip6もGalaxy Z Fold6とほぼ同等のAI機能が搭載されている。通話時にリアルタイムで音声翻訳する機能は海外旅行時のレストランの予約やトラブル発生時に有用だ。またデータ通信不要で使える通訳機能はGalaxy Z Flip6のアウトディスプレイを相手に見せながら、お互いの言語で相互に翻訳文を表示させながら会話ができる。インバウンド旅行客が増えている日本国内でも日常的に使えるだろう。このアウトディスプレイは写真を撮るときも、被写体の相手の姿を表示できるので撮影が楽しくなる。
どちらのモデルもドコモとauから販売されるだけではなく、サムスンからSIMフリーモデルも登場する。MVNOの格安SIMを使っている人も面倒な契約手続きなしで購入可能だ。「折りたたみスマートフォンって便利だろうか?使いやすいだろうか?」と悩んでいる人はぜひ実機を触ってみてほしい。今までのスマートフォンではできなかった様々な使い方ができるはずだ。
ITジャーナリスト 富永彩乃 WEBサイト http://ayanotominaga.com
携帯電話研究家 山根康宏WEBサイト http://www.hkyamane.com