風邪が流行するのは冬期だけではない。夏期も夏風邪が流行し、特にかかりやすいとされる子どもがいる家庭は注意が必要だ。
大正製薬はこのほど、20歳以上69歳以下の生活者5,901人を対象に「夏風邪」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
あなたに忍び寄る夏風邪
大正製薬が20歳以上69歳以下の生活者に行った調査では、ここ数年で夏の時期に風邪をひいた人は28%だったが、0~12歳の子どもがいる家庭のパパ・ママに限定すると、47%もの人が風邪をひいたことが明らかとなった。ここから、子どもを介して、パパ・ママが風邪をひいてしまっている可能性が考えられた。
子どもが夏に風邪をひいて困ったことについて調査したところ、「看病している自分にもうつる」という声が44%もあり、子どもの風邪が原因で、自分も風邪をひいてしまったパパ・ママが大勢いることがわかった。
その他の困りごととしては、「病院に連れて行かなければならない(45%)」や、「看病のために、仕事を休まなければいけない(29%)」という意見が見られた。子どもが風邪をひいてしまうと、看病に多くの時間を取られてしまう現状があるようだ。
3大夏風邪の発生時期
夏風邪には流行しやすい3種の風邪がある。それは、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」だ。過去10年間の3大夏風邪の発生時期を確認した結果、夏風邪は6~8月の夏の時期に特に感染者が増えていることがわかる。
3大夏風邪の見分け方 どうすれば対処・予防できる?
夏風邪の認知率について調査した結果、3大夏風邪の病名を知っていた人は全体のおよそ半分ほどだったが、その症状や対処方法も知っていた人は全体の約1~2割ということがわかった。
3大夏風邪の「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」はとても見分けづらい。これらの違いを下の表にまとめた。
・手足口病
口腔内や手掌、足などに水疱性の発疹などの症状が現れる。
ヘルパンギーナと症状が似ているが、手や足にも発疹がみられることが特徴だ。
・ヘルパンギーナ
発熱に続いて咽頭痛や口腔内の発疹などの症状が現れる。
手足口病とは異なり、主に口腔内に症状が現れる。
・プール熱
正式な呼び方は咽頭結膜熱だ。プールでの感染の報告があったことから、プール熱といわれることもある。結膜炎などの眼症状が現れることが特徴だ。
<調査概要>
調査主体:大正製薬株式会社
調査方法 : 株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
調査期間 : 2024年6月24日~2024年7月1日
調査対象 : 20歳以上69歳以下の生活者
有効回答数 : 5,901人
出典:大正製薬
構成/こじへい