ランキング1位から5位を発表
では、ここからが本題の国産ミニバンの後席ニースペースランキングである。
1位は、同じトヨタ・アルファードでも、先代の3番目のグレード(シート仕様)となるリラックスキャプテンシート仕様だ。足元の広さ=ニースペースは、スーパーリラックスモードでなんと最大870mmとなる。前席が遥か遠くに感じられるほどのシート位置、足元の広さがあった。スーパーリラックスモードでは、左右のキャプテンシートを中寄せしてロングスライドさせるため(リヤホイールハウスを避けてスライド)、その状態では左右2席がくっついてしまう難点はあるものの、足元の広さは圧巻。フルリクライニングして横になった際の足先にも余裕たっぷりのスペースが確保されていたのである。
2位もトヨタの過去モデルである3代目エスティマの7人乗り、リラックスキャプテンシート仕様だ。左右のキャプテンシートを中寄せしてロングスライドさせるのはアルファード同様で、その数値はこれまた広すぎる最大800mm。今では先代アルファード&ヴェルファイア同様に中古車でしか手に入らないが(先代アルファード&ヴェルファイアは中古車価格高騰中!!)、エスティマの場合、2016年6月のビッグマイナーチェンジ以降のモデルなら、走りの良さでもエスティマ史上最上で、今でも十分に通用するスタイリッシュミニバンの選択肢となるかも知れない。
3位は国産乗用ミニバン、多人数乗用車のパイオニアと言っていいホンダ・オデッセイだ。その最新型はついに両側スライドドアを備えた5代目の復活版で、7人乗りキャプテンシート仕様の足元の広さ=ニースペースは、”現行モデル最大級”の780mm(最大スライド量は740mm)に達する。もちろん、オットマンも備わり、アルファード&ヴェルファイアほどではないにしても、かなり贅沢な居心地、かけ心地に満足することができる2列目席となる。走りにもこだわるホンダ製ミニバンだけに、ドライバーズカーとしての魅力にも注目したい1台だ。