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今では高級セダンに代わるVIP御用達車からファミリーの愛車として超人気なのがボックス型ミニバンだ。その頂点の1台、トヨタ・アルファードの絶大なる人気ぶりからも、それが証明される。そのミニバンの特等席は2列目席であり、キャプテンシートがもたらす豪華で快適な空間の広さ、居住性、着座感、足元のゆとりは、セダンやSUVでは得られない魅力となる。
新旧国産ミニバンの2列目席の足元の広さをランキング
そこで、国産ミニバンの過去から現在に至る、2列目席の居住性を決定づける要素のひとつと言ってもいい足元の広さ=ニースペースをランキングしてみた。車内空間の広さは頭上方向のゆとりも重要だが、前を向いて座っている限り、やはり頭上方向よりも足元の広さ=ニースペースがモノを言うのである。
ひとつの基準として、まずは新型アルファード&ヴェルファイアのZグレード、エグゼクティブパワーシート仕様車の2列目キャプテンシートを例に挙げたい。数値は身長172cmの筆者がドライビングポジションを決め、その背後に座った時の膝頭から前席シートバックまでの水平寸法(以下、同)で、アルファード&ヴェルファイアのZグレード、エグゼクティブパワーシートの場合、最大(スライド位置後端、以下、同)510mmというスペースになる。当然、自慢のオットマンを出して脚を真っすぐ伸ばせる広さが確保されている。
そんなアルファード&ヴェルファイアの2列目キャプテンシートの足元の広さに不満を抱く人は、よほどの高身長でない限り、いないはずだが、実は上には上があるのだ。