ロボット本体や関連製品を展開するヴイストンは、販売中の二足歩行ロボットRobovie-Zのバリエーションモデル「Robovie-Z Light」を開発。先行受注を開始した。価格は22万円(税込)。発売開始日は決まり次第、アナウンスされる。
多数のサーボモーター搭載により様々なポージングが可能
Robovie-Z Lightにおいては、上位モデルである「Robovie-Z」と同じ合計20軸のサーボモーターを搭載しており、小型の二足歩行ロボットでありながら表現力豊かなポージングが可能だ。
また、主に上半身のサーボモーターにはクラッチ入りのモデル(VS-S055C)を採用しており、ロボット稼働時やモーション作成時に発生する、意図しない外力が加わることによるサーボモーターの破損リスクを低減している(※)。
※サーボモーターに内蔵されたクラッチ機構は、すべての衝撃を緩和できるものではありません。クラッチが繰り返し動作することにより内部の部品が摩耗しますので、製品使用時にはクラッチが動作しない範囲での運用を心がけてください。
■ロボット用制御基板「VS-RC026」を搭載
ロボット用制御基板 VS-RC026
Robovie-Z Lightには、サーボモーターを制御する基板としてVS-RC026が搭載されている。VS-RC026には3軸ジャイロセンサーや3軸加速度センサーも搭載されており、二足歩行ロボットとしての基本的な動作と制御を完結できるように設計されている。
VS-RC026はシリアルサーボモーターに合わせて専用設計されており、サーボモーターの現在角度を取得する・サーボモーターの動作特性を変更するなど、双方向通信を利用した高度な制御が可能だ。
また、専用のモーション作成ソフトウェアとして「Motion Works for VS-RC026」を付属しており、GUIを利用した効率的なロボットモーションの作成や、各種センサーを用いたプログラム作成を手軽に行なうことができる。
■無線コントローラーを標準搭載
Robovie-Z Lightには、専用無線コントローラーとして「VS-C3」を標準搭載。制御基板にあらかじめ登録したモーションを、無線コントローラーのボタンから呼び出す形で操縦が可能で、Robovie-Z Lightの多彩な表現力を手軽に具現化することができる。
モーションプログラムの中には、VS-RC026に搭載されたジャイロセンサーや加速度センサーの値を活用した演算を組み込むことも可能で、VS-C3のボタンから、各種のセンサー値に応じたインタラクティブなモーションを発動する、といった使い方も容易に実現できる。
「Robovie-Z Light」の主な仕様
本体サイズ/幅164×奥行き90×高さ315mm
本体重量/約898g(専用バッテリー搭載時)
自由度/20軸 (脚部:6軸×2 / 腕部:3軸×2 / 頭部:2軸)
搭載サーボモーター/脚部:VS-S055×12、その他:VS-S055C×8
電源/リチウムポリマーバッテリー(LiPo) 7.4V 1600mAh
スピーカー/モノラル
搭載センサー類/ジャイロ、加速度センサー(合計6軸)
Motion Works for VS-RC026 対応OS/Windows 10 / 11
製品構成/Robovie-Z Light本体、バッテリー、充電器、VS-C3(送信機側)、USBケーブル(Type A – Micro B) 1.5m
■ロボット制御基板 VS-RC026 仕様
サイズ/幅52×奥行き48mm
重量/12g
対応電源電圧/7~12 (V)
サーボモーター接続可能数/シリアル専用コネクター(3ピンADHコネクター)×6、最大接続数:24
専用microSDカード/付属(8GB、装着済み)
シリアル信号仕様/TTLコマンド方式 / 通信速度:115.2kbps / 通信方式:TTL半二重通信 / 双葉電子工業株式会社のシリアルコマンドに準拠
インターフェース/USB(Micro B)
◎本製品は屋内専用です。屋外での使用は想定していません。また、製品の仕様は予告なく変更となる場合があります。
関連情報
https://www.vstone.co.jp/robotshop/index.php?main_page=product_info&products_id=5393
構成/清水眞希