推しポイントの〝Galaxy AI〟の実用性は?
Galaxy Z Flip6、同時に発売されるGalaxy Z Fold6で最大といえる特徴は、Galaxy S24シリーズより登場した「Galaxy AI」の搭載です。
サムスンも、「汎用性と柔軟性を備えたユニークな折りたたみスマホこそ、AIを活用するのに最適なデバイス」と表現しています。
Galaxy Z Flip6でいえば、サブディスプレイでチャットアプリを開いた際、キーボードを開かなくても、返信内容を提案してくれる「おすすめの返信」、撮影した写真からアバターを作成できる「ポートレートスタジオ」、撮影後に写真に絵を書いて、リアルに合成する「AIスケッチ」といった機能が利用できます。
また、通話時のリアルタイム通訳機能や、レコーダーアプリでの自動文字起こし、会議内容の自動要約といった機能も利用可能。リアルタイム通訳は、カバー画面にもテキストを表示することで、対面での使用も便利になりました。
Galaxy Z Flip6を買うべき人は? 値段もチェック!
Galaxy AIは、Galaxy S24が発売された後、前モデルであるGalaxy Z Flip5にもアップデートで対応しています。現状、利用できる機能は、Galaxy Z Flip6のほうが豊富ですが、今後のアップデートで、前モデルにも対応する可能性があります。
加えて、順当にスペックが上がって入るものの、サブディスプレイのサイズも変わらないので、1世代での機種変更は様子見というのが正直な感想。
ただし、Galaxy Z Flip4以前の、サブディスプレイが小さいモデルを使っている人や、これまで折りたたみスマホを触ったことがないという人には、カメラやバッテリーが優位な分、新モデルを手に取ることをおすすめしたいです。
なお、販売はドコモ、au、サムスン公式ストアからとなっており、それぞれの販売価格は下記の通りとなります。
ドコモ:総額17万5560円 分割支払金月額3902円×23回+残価8万5800円
au:機種代金16万9800円 Galaxy Z6シリーズ機種変更おトク割(9月30日まで)+スマホトクするプログラム適用時、初回3170円+2回目以降3165円+最終回7万5000円
サムスン公式ストア:15万9700円(256GBモデル)、17万7700円(512GBモデル)
もちろん安くはありませんが、近年のハイエンドスマホの高騰や円安の状況を踏まえれば、〝折りたたみだから高い〟とはいえない販売価格。
ハイエンドスマホへの機種変更を検討しており、折りたたみに挑戦してみたい人、コンパクトに持ち運べるスマホが好みな人には、おすすめの1台です。
同時発売のGalaxy Z Fold6は薄型軽量化&AI機能でより魅力的に
先に触れた通り、Galaxy Z Flip6と並んで発売されるのが、横折りタイプのGalaxy Z Fold6。メインディスプレイは約7.6インチ、サブディスプレイは約6.3インチで、開けばタブレット、折りたためば通常のスマホのように使える製品です。
大画面ディスプレイを搭載し、外側にもう1枚ディスプレイを載せるという性質上、どうしても本体の重みと厚みが弱点になってきたシリーズですが、Galaxy Z Fold6は質量約239g、閉じた状態の厚みも12.1mmまで抑えられており、かなり薄型軽量化が進んでいます。スリムな設計になっているため、片手で握りやすく、一般的な大画面スマホよりも扱いやすいと感じるほどです。
Galaxy Z Fold6ならではの特徴として、会議のメモを取りながら録音をすれば、後からメモを見返す際に、どの会話でどのメモを取ったのかが視認できる機能や、PDFファイルの外国語をまとめて翻訳するといったAI機能が搭載されています。
Sペン(別売)を併用することで、大画面をより活かしたAI機能が楽しめるのが魅力です。
こちらもドコモ、au、サムスン公式ストアで取り扱われており、最安値でも24万9800円(256GBモデル)と高価なデバイスになりますが、タブレットを折りたたんで携帯する利便性に魅力を感じる人にはおすすめ。
現在Galaxy Z Foldシリーズを使っている人でも、軽さと薄さに感動できるはずです。
取材・文/佐藤文彦