2024年1月より新NISAが始まり半年が経過した。NISA口座を利用した具体的な投資状況や運用成績はどうなったのだろう。
金融教育の「Financial Free College」を運営するバイアンドホールドでは、2月に実施した「スタート1カ月での新NISA利用の実態調査」に続いて、「スタート半年での新NISA利用の実態調査」を行ったので結果をお伝えしよう。
新NISAの投資先は個別株(日本株)が投資信託(全世界株)、投資信託(米国株)を抜きトップに
初めに新NISA口座をすでに開設している500名に対し、「つみたて投資枠と成長投資枠のどちらを利用していますか」と質問を行ったところ「つみたて投資枠」が43パーセントでトップに。
「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」(32パーセント)、「成長投資枠」(17パーセント)、「まだ投資していない」(8パーセント)と続く。
また、「つみたて投資枠」と「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」の合計は75パーセントとなり、全体の四分の三が「つみたて投資枠」を利用していることが明らかになった。
続いて、先の質問で「つみたて投資枠」、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」、「成長投資枠」と回答した461名(実際に新NISAで投資を行っていると回答した人)に対し「具体的にどのような商品に投資していますか」と複数回答可で質問。
その結果、「個別株(日本株)」が39パーセントとなり、前回トップの「投資信託(米国株)」と前回2位の「投資信託(全世界株)」を抜いてトップとなった。
「個別株(日本株)」、「投資信託(全世界株)」、「投資信託(米国株)」のトップ3は前回も今回も30パーセント以上と多くの回答を集めている。
1年間の合計投資額「10万円~30万円未満」との回答が14パーセントで前回に続いてトップ
さらに、新NISAで投資を行っている461名に「今年一年間で新NISAを利用して合計いくらを投資する予定ですか」と質問したところ、「10万円~30万円未満」との回答が14パーセントで前回に続いてトップに。
2位には「100万円~130万円未満」、「70万円~100万円未満」、「30万円~50万円未満」がともに12パーセントで並んだ。
また、8パーセントの方が年間投資枠の上限である「360万円」と回答。また、「未定」との回答が前回の14パーセントから5パーセントに下がっていた。投資の方向性が具体化してきた様子がうかがえる。
次に「つみたて投資枠」を利用している377名(「つみたて投資枠」、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」と回答した人)に対し、つみたて投資枠での月々の積立金額を聞いた。
その結果、上限額の「10万円」と回答した方が17パーセントで前回に続いて最多に。2位以下は「1万円~2万円未満」(14パーセント)、「3万円~4万円未満」(13パーセント)で続く。
6割弱の人が元本比で20パーセント未満の増加、元本割れは3パーセント
最後に新NISAで投資を行っている461名に「新NISAを利用した投資でこれまでに元本比で何パーセント増えていますか」と尋ねたところ、「10%未満」が29パーセントでトップ。「10%~20%未満」(28パーセント)が僅差で続く結果に。
6割弱の人が元本比で20パーセント未満の増加であることが判明。「元本割れしている」との回答は3パーセントであった。
調査概要
調査期間:2024年7月22日
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:30歳~59歳、男女
サンプル数:500人
調査会社:アイブリッジ株式会社
※調査結果は小数第1位で四捨五入しているため合計が100にならない場合がある
関連情報
https://financial-free-college.jp/
構成/Ara