物件探しをする際、利便性を求めるか、費用を抑えるかは悩ましい問題だ。2024年は物価高の影響もあり、物件探しでこだわりたいポイントに変化はあったのだろうか。
アットホームは、2024年1月~6月の間に賃貸居住用物件を探している人を担当した全国のアットホーム加盟店を対象に実施した調査結果をもとに、『不動産のプロに聞いた!「2024年上半期 問合せが増えた条件・設備~賃貸編~」ランキング』を発表した。
不動産のプロに聞いた!2024 年上半期 問合せが増えた条件1 位は「毎月の家賃を下げたい」
Q. 2024 年1 月~6 月の間に、賃貸居住用物件を探しているお客さまの中で、前年(2023 年1 月~6 月)と比較して問合せが増えた内容・条件を教えてください。(複数回答/上位10 項目)
不動産のプロである不動産会社の方に、2024年上半期に前年と比較して問合せが増えた条件を聞いたところ、「毎月の家賃を下げたい」が35.3%であった。
不動産会社のコメントでは、「物価高のため家賃を下げたいという方が多い」「電気代や食費代等の生活費が高騰しているため、固定費である家賃は下げていきたいとの要望が多い」という声が上がっていた。
“物価高”というキーワードが多く見られ、近年の物価高は住まい探しにも大きな影響を及ぼしているようだ。
2 位は「転勤のため引っ越したい」がランクイン。不動産会社からは「単身の転勤者が増えた」「転勤の辞令が3 月に集中せず、5 月~7 月も辞令が出ている様子」というコメントが見られる。
3 位は「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」であった。不動産会社からは、「オンライン授業やリモートワークが減少しているようで、通勤や通学時間を短縮したいという問合せが増えた」「地方からの転勤や就職などのお客さまが昨年よりも多かった」などのコメントが多数寄せられていた。
■不動産のプロが出会った住まい探しエピソード~2024 年上半期 条件編~
・音漏れを気にして、最上階・角部屋を希望されたお客さまがいらっしゃいました。さらに、内見時に室内に音楽を流したスマートフォンを置いて玄関外で確認されていました。
・就職のため、遠方から友人と一緒に来店され、同じマンションを借りていただきました。
・「新築/オートロック付き/1LDK/2 階以上」のマンションを探されていたお客さまに提案を進める中で、家賃の安さを重視していることが分かり、「築14 年/オートロックなし/2LDK/1 階」のマンションをご紹介したところ成約となりました。
・初期費用が少ない物件を希望する方が増えました。また、最寄り駅までの近さは以前より重要ではなくなっているように感じます。