毒島選手が諦めないレースをするから私も諦めずに頑張れる
過去には他のアイドル好きだったこともあった福留さんだが、ここまで推し続けられているのは毒島選手が初めてだという。他の人にない毒島選手の魅力とは何なのだろうか。
「レースの面白さはもちろんですが、人間としても尊敬できるところですね。結果が伴わない時でも横柄な態度を見せないし、手を抜いたレースを絶対にしない。それに、ファンの方やインタビュアーさんへの対応も真摯で、アイドル時代はその姿勢から多くのことを学びました」
福留さんは、毒島選手のレースから諦めない勇気を受け取っている。
「人気選手なので勝って当たり前だと思われているし、勝てば賞金3000万円みたいなレースを走っていて、私には想像もつかないような重圧と戦い続けています。それも私が生まれたくらいの頃からずっと。私自身、お仕事をここ数か月たくさん頂けてありがたい半面、急にいろいろな方から期待を寄せていただくようになって、生意気にプレッシャーを感じるようになりました。『みんなの期待に応えられているのかな』って落ち込む時もありますが、毒島選手が最後まで諦めずにレースを走ってくれるから、私も諦めないで頑張ろうって思えるんです」
毒島誠で負けるなら本望です
毒島選手という推しができたことで、福留さんの毎日は楽しいものになった。
「そう考えると、推し活って生きる上で大事だなって思います。何かしらモチベーションになるものがないとやってられない世の中だし、夢中になれる何かがあれば、そのために頑張れますもんね」
今の福留さんは、毒島選手に会うことをモチベーションにしているそうだ。
「実はまだ一度も会ったことがないんです。もっとボートレース業界に貢献した暁には会えるのかも、と夢見ています。そういう意味では、私の名前を売ることで毒島誠の名前も一緒に広めたい。だから、色んなところでお名前を出しちゃいます。まさに推しの布教活動ですね」
福留さんは今後も毒島選手単推しを貫き通す覚悟だ。
「毒島さんという心の拠りどころがあってよかった。私の生きる源です。毒島誠で負けるなら本望、それくらいの気持ちでこれからも頑張ります!」
【福留さんの推し】毒島(ぶすじま)誠選手とは?
群馬支部所属、登録番号4238のボートレース選手。2003年にデビューし、通算優勝回数は78回。うちSG優勝は8回。趣味は釣り。
福留さんのスマートフォンの裏には、毒島選手のステッカーや単勝舟券が入っている。いつもお守り代わりにして持ち歩いているそうだ。
あふれるボートレース愛など、福留さんの素顔をより知りたい人は
公式YouTubeチャンネルへ!
取材・文/桑元康平 撮影/玉井幹郎 撮影協力/ボートレース戸田
DIME最新号を読めば「推し活の正体」がもっとわかる!
DIME最新号は、こうした推し活の正体を心理学や経済学、宗教学など多岐にわたる観点から分析した「推し活特集」がテーマ!〝人が推す心理〟をさらに深く理解したいあなたにおすすめの一冊だ。
<DIME Special1>
お笑い/YouTuber/アニメ/アイドル/ゲーム/マンガ
すべてのヒットは“推し”から生まれる!
推し活☆経済学
<DIME Special2>
フェイクニュース、陰謀論に振り回されないための必須スキル
AI時代の情報収集力