都市銀行の定期預金の金利の認識、最も多く選ばれた金利は「0.0001%」で、実際の金利0.025%とは“約250倍の差”が
今年3月に日本銀行のマイナス金利政策が解除され、政策金利が引き上げられたことに対する認知度を測る質問では、6割以上(65.0%)が「知っている」と回答。
一方で、6割以上(65.9%)の人が、普段使っている銀行の預金金利を「確認していない」と回答していた。マイナス金利政策解除のニュースは認知しているものの銀行の預金金利への関心は低いようだ。
預金金利を確認していない理由は、「たいして金利が変わっていないと思うから」という回答が5割以上(55.5%)と最も多かった 。
2024年6月時点の都市銀行における1年満期の定期預金の金利について聞いたところ、実際の金利0.025%より「低い金利」を回答した人と「わからない」と回答した人が8割以上(85.1%)という結果に。
また、金利の選択肢の中で最も多い回答は「0.0001%」となり、実際の金利と“約250倍の差”が開く結果になった。
このことから、“銀行の預金金利は低い”という漠然としたイメージが強く残っており、実際の預金金利が徐々に上がってきているという事実に生活者の認識が追いついていないことが推察される。
2024年6月現在で定期預金の利用経験を年代別に聞いたところ、60代は8割以上(85.0%)の利用経験があり、年代が高いほど定期預金の利用経験者が多いことが分かった。
また、20代、30代の若年層においても、すでに定期預金を利用している人と、今後利用することを検討している人は、20代では約6割(58.0%) 、30代では約5割(51.5%)という結果に。
このことから、利用経験の傾向としては年代が高いほど利用経験者が多い一方で、若年層の中でも定期預金が資産形成における1つの選択肢になっていることがうかがえる。
定期預金を利用または検討している理由を聞いたところ、「元本保証のため安心して利用できる」 や「少しでも高い金利を得たいため」といった回答が上位となった。
定期預金を利用している人は、安心して保有しておきたい資産についても、定期預金を活用して少しでも高い金利を得ることで資産を増やそうとしており、安全資産を活用したより効率的な資産形成を行っていることが推察される
なお、日本銀行の追加利上げについては約6割(63.3%)が関心を持っており、わずかだが「預金金利に影響があると思うため」という理由が最も多い結果となった。
■東京スター銀行 シニアファイナンシャルプランナー 大塚氏による解説
低金利の時代が長く続き、特に20~30代の方にとっては定期預金に魅力を感じにくい状態が続いていたかもしれません。
定期預金はあらかじめ決められた満期まで引き出ししないことを条件に、普通預金と比較して一般的に高い利息を受け取れます。期間も短いものから長いものまで、円建てで元本保証なのでライフプランに応じてお預け入れいただけます。
東京スター銀行では、「スターワン円定期預金プラス」1年年利0.35%(税引後0.278%)、3年年利0.50%(税引後0.398%)、新規のお客さまには「インターネット限定 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金」1年年利0.45% (税引後0.358%)など、ご利用用途に合わせた好金利な商品を用意しています。
※2024年7月1日現在。
マイナス金利政策が解除され、元本保証の定期預金についてもこれまでよりも高い金利が得られる環境になってきました。
NISAなどを利用した資産運用については、お客さまの投資目的やリスク許容度に応じて運用していただきつつ、リスクを取らない資産についても金利上昇局面を迎えた定期預金を活用することで、保有資産全体をより効率的に運用していただければと思います。
調査概要
調査名称:東京スター銀行「マイナス金利政策解除にともなう資産形成および定期預金に関する実態調査」
実施時期:2024年6月1日(土)~6月24日(月)
調査対象:全国20~60代の男女1,000人(性年代別均等割付)
調査方法:インターネット調査
調査委託先:株式会社ジャストシステム
※図の構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合がある。
出典:東京スター銀行「マイナス金利政策解除にともなう資産形成および定期預金に関する実態調査」
関連情報
https://www.tokyostarbank.co.jp/
構成/Ara