NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所から、動画視聴のコンテンツに関する調査レポートが発表された。本稿では同研究所のリリースを元に、その概要をお伝えする。
視聴している主な動画コンテンツは「映画・ドラマ」、女性6割超で男性も5割
まずスマホ、パソコン、タブレット、テレビで動画を視聴している人が、どのようなジャンルの動画コンテンツを視聴しているかを調査した。
図1. 性別 視聴している動画コンテンツ(男性)
[調査対象:全国・15~79歳・男性n=2672(動画視聴している人)]
男性は「映画・ドラマ」、「ニュース」が約半数を占めた。続けて「バラエティ・エンタメ」、「スポーツ」が約4割、「アニメ」、「音楽」が約3割となった(図1)。
図2.性別 視聴している動画コンテンツ(女性)
[調査対象:全国・15~79歳・女性n=2858(動画視聴している人)]
女性は「映画・ドラマ」が6割超、続けて「バラエティ・エンタメ」約5割、「ニュース」約4割、「音楽」約3割に(図2)。
男性のほうが女性よりも多く視聴しているジャンルは「ニュース」、「スポーツ」、「アニメ」、「ゲーム」、「教養」だった。一方、女性のほうが男性よりも多く視聴しているジャンルは「映画・ドラマ」、「バラエティ・エンタメ」、「音楽」となっている。
■女性とシニアに人気の「映画・ドラマ」、男性に人気の「スポーツ」、若年層に人気の「アニメ」
続けてスマホ、パソコン、タブレット、テレビで動画を視聴している人のうち「映画・ドラマ」、「スポーツ」、「アニメ」の3つのジャンルを性年代別に調査した。
図3.性年代別:「映画・ドラマ」を視聴
[調査対象:全国・15~79歳男女・n=5530]
「映画・ドラマ」はどの世代でも女性のほうが男性よりも多く視聴していた。特に若年層の女性は男性よりも多く「映画・ドラマ」を視聴しており、10~20代男性は3~4割程度だが、女性は6~7割が視聴していることがわかった。
60~70代のシニアの女性で約7割、シニアの男性の約6割が「映画・ドラマ」を視聴している。男性はシニアのほうが若年層よりも「映画・ドラマ」を視聴していた(図3)。
図4.性年代別:「スポーツ」を視聴
[調査対象:全国・15~79歳男女・n=5530]
「スポーツ」はどの世代でも男性のほうが女性よりも多く視聴している。70代男性で約5割、30~60代で約4割が「スポーツ」を視聴していた。女性は60~70代のシニアで約2割が「スポーツ」を視聴しているが、10~30代女性は1割以下だった(図4)。
図5.性年代別:「アニメ」を視聴
[調査対象:全国・15~79歳男女・n=5530]
「アニメ」は若年層のほうがシニアよりも多く視聴している。10~30代男性の約5割、10~30代女性の約4割が「アニメ」を視聴している一方で、70代は男女ともに1割以下となっている(図5)。
調査概要
調査名称/2024年スマホ利用者動向調査
調査方法/WEB
調査対象/全国の15~79歳男女
有効回答数/5719
サンプリング/QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期/2024年2月
関連情報
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html
構成/清水眞希