新ユニフォームのデザインを見ることができる最初の場所に
2024年7月24日夜、イングランドのプロサッカーリーグ、プレミアリーグ所属の名門クラブであるマンチェスター・ユナイテッドの2024-25シーズン用公式新アウェイユニフォームが、オンラインゲーミングプラットフォームのRoblox上で初公開された。
実世界でのユニフォームの発売に先駆け、24日夜にロブロックスのバーチャル空間「adidasコーデ・クリエーター(adidas Outfit Creator)」内でアイテムとして発売されたことを、ロブロックス・インフルエンサーのLanaRaeが自身のTikTokチャンネルで紹介。
ロブロックスはファンが新ユニフォームのデザインを見ることができる最初の場所となり、バーチャルアイテムとして購入もできる場所となった。
今回の発表は、スポーツブランドがより新しい世代のファンにアプローチするためにロブロックスを活用した最新の事例となる。
ロブロックスはユーザー生成コンテンツを楽しめるプラットフォームで、何百万もの没入型バーチャル空間を様々なユーザーと共に楽しむために毎日人々が集まっている。
2024年第1四半期現在、ロブロックス・プラットフォームには1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)が7700万人おり、ユーザー層はアルファ世代やZ世代を含む若い世代に及ぶ。
こうした世代のユーザーにとって、ロブロックスは誰かと出会ったり友達と時間を過ごしたりするために最も頻繁に使用するオンラインサービスとなっている。
スポーツブランドがロブロックスを活用したその他の事例
■オリンピックワールド
今月公開されたVisaが提供するバーチャル空間「オリンピックワールド」では、2024年パリオリンピック・パラリンピック大会の開催を祝うことができる。
オリンピック・ショップでは、オリンピックブランドの限定アイテムを購入したり、オリンピックをテーマにしたミュージアムを訪れたり、さまざまなオリンピックスポーツをテーマにしたミニゲームを楽しめる。
■FIFAワールド2.0
先日公開された「FIFAワールド2.0」には、ユーザーによる訪問数が現在までに2200万回以上となっている。このバーチャル空間は、当初2022年のFIFAワールドカップ開催に合わせて公開されたが、継続的なファンエンゲージメントの場所として発展し、アメリカ合衆国サッカー連盟やドイツサッカー協会などの各国協会が独自のワールドを立ち上げた。
■adidas
マンチェスター・ユナイテッドとのコラボレーションの他にも、adidasはロブロックスでスポーツをテーマにした展開を数多く行なっている。
サッカーのUEFAEURO 2024に合わせて公開されたバーチャル空間「ピニャタ・スマッシュリングス」内のポップアップストアは、adidasのアイコン的シリーズである、「プレデター」、「F50」、「コパ」のサッカースパイクをテーマに展開された。
また、ロブロックスのUGCアイテムクリエ-ターと協力し、バーチャルアイテムの商品化にも積極的に取り組んでいる。今年初めにはadidasとロブロックスのクリエーターであるWhoseTradeが限定デジタルネックレスを発売した際には、数秒のうちに200万Robux(ロブロックス上で使用できる通貨。約312万円 1ドル156円で換算、6月10日時点)で完売し、ロブロックス・プラットフォームで販売された限定バーチャルアイテムとしては最高額となった。
■ウィンブルドン選手権
2022年、ウィンブルドンの有名なセンターコートの開場100周年を記念して、センターコートを再現した常設バーチャル空間「ウィンブルワールド(WimbleWorld)」が公開された。
ユーザーは友達に試合を申し込んだり、バーチャル・トーナメントに参加したり、報酬を集めてバーチャルのウィンブルドン・ストアで交換したりすることができる。
公開以来、このバーチャル空間は定期的に更新されている。また、自らの大会に基づいたバーチャル空間をロブロックス上で提供しているテニスの全米オープンや全豪オープンと提携していることから、ユーザーは簡単にワールドを行き来して、テーマに沿ったチャレンジに参加することも可能。当バーチャル空間には現在までに1700万人以上のユーザーが訪れている。
関連情報
https://www.roblox.com/?locale=ja_jp
構成/清水眞希