この夏に向けてナイキは、新しい⼤胆なカラーとプリントを組み合わせたパフォーマンス フットウェアのラインナップであるエレクトリック パックを、NIKE.COM、NIKEアプリ、⼀部のNIKE販売店にて発売した。
[左から] ナイキ アルファフライ 3 ¥41,800(税込) ナイキ ペガサス 41 ¥18,480(税込)ナイキ マーキュリアル スーパーフライ 10 エリート ¥34,100(税込) ナイキ G.T. ハッスル 3 ¥30,800 (税込)
オストリッチ(ダチョウ)プリントとトータルオレンジを組み合わせた大胆なカラーリングのナイキの新作フットウェア
55のユニークなシューズから構成されるエレクトリック パックには、1987年にナイキを代表するデザイナーのティンカー・ハットフィールドがエア サファリに採⽤したアニマルプリントの代表格のオストリッチ(ダチョウ)プリントと、ナイキのパフォーマンスカラーとして象徴的なトータルオレンジが組み合わせられている。
ナイキのウィメンズフットウェアおよびアパレルのシニアディレクターである、カロライン・アベロがこのエレクトリック パックのカラー開発のリーダーを務めた。
彼⼥のチームには、⾊とプリントの組み合わせが間違いなくナイキらしさを持ち、⼤胆、勇敢で恐れ知らずといった、勝者と同じ態度を感じさせるものであることが求められた。
カロライン・アベロは次のように話している。「パフォーマンスの概念にはまらないサファリのパターンを⽤いて、この新しいスポーツの時代の到来を表現するものを作ろうと考えました。競技の場でスポーツとカルチャーを融合させ、次の世代のための新しいスポーツの表現を作り出そうとしています」
ナイキのオストリッチ柄誕⽣には印象的なエピソードがある。80年代、ニューヨークのソーホー地区を歩いていたハットフィールドは、⾼級家具のブティックで豪華なダチョウ柄のソファを⾒かけた。それは美しく⾃然な素材には凹凸や溝があり、有機的なものであった。
外側を覆う素材だけでソファの美しさを高めていたのだ。ナイキに戻ったハットフィールドは、この柄をパフォーマンスシューズに採⽤することを考えた。
それは全く異世界のものを組み合わせる、スポーツシューズをスポーツらしくなくするという、これまでにない取り組みであった。それまで、ナイキは主に実⽤的なスポーツブランドと認識されていた。
その時に取り組んだ挑戦は、ライフスタイルの要素を⾼機能のプロダクトに組み合わせ、特定の時代や場所に由来する⾊や素材を⽤いたストーリーを盛り込むこと。そして、このコンビネーションが傑出した。
構成/Ara