7月28日は「親子の日」。親と子の関係を見つめ、生をうけたことを感謝できる社会を築けるよう、2003年に制定された。
また、8月1日の「水の日」は、2014年に制定された水循環基本法において、国民の間に広く健全な水循環の重要性についての理解と関心を深める日として位置づけられている。
今年の夏は平年よりも全国的に気温が高い日が続くとされており、熱中症を予防するため、子どもに十分に水分補給させたいと考える親は多いのではないだろうか。
その一方で、子どもに与える家庭の飲み水として、浄水器、市販のペットボトル、ウォーターサーバーなど、選択肢は様々あるが、物価や光熱費、家賃の高騰により生活費は膨らんでおり、日々の飲用水にかける費用も無視できない要素になっている。
そこで、LIFULL HOME’Sと、新築分譲マンションにおける蛇口一体型浄水器のシェアトップであるタカギは、「親子の日」と「水の日」にちなみ、「令和の子育て世帯」と「昭和の子育て世帯」との比較をもとに、「子育て世帯の飲み水」の世代間実態調査を行った。
令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ「費用」や「安全性」に対する意識が高い
子どもが0歳~小学校の頃の家庭の主な飲み水について(※1)、月にかける家庭の飲み水の費用の目安(※2)を聞いたところ、昭和の子育て世帯に比べ、令和の子育て世帯は、家庭の飲用水にお金をかけていることがわかった。
物価の上昇があるとはいえ、令和の子育て世帯は、月額1,000円以上かける割合は51.5%、昭和の子育て世帯の26.5%に比べ、25.0%増とおよそ倍の割合に増えている。令和の子育て世帯は「月額1,000円以上」が過半数、「3,000円以上」も約2割という結果に。
(※1)全設問共通:子どもが2人以上いる場合は、一番年齢の低い子どもについて。また外出時の飲用水は含めず、家庭内で飲む水で回答
(※2)水道代は除く。浄水器の場合は、交換までの使用月数に応じ1ヶ月あたりの月額費用を回答
子どもが0歳~小学生の頃に、子どもが主に飲んでいる(飲んでいた)飲み水として、「水道水(そのまま)」を選ばなかった理由を聞いたところ、令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、水道水に対して「安全性や健康面に不安がある」人が増えていることが判明。
健康意識の高まりに加え、高度経済成長期に急速に普及した水道管の多くが、更新時期を迎えながらも対応が難しい現状がある中で、水道管の劣化に伴う水質への不安が背景にあるものと考えられる。
家庭内の飲み水について、子どもが0歳~小学生の頃に、子どもが主に飲んでいる(いた)水を聞いたところ、令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、水道水をそのまま飲む人は減った一方、煮沸して飲む人の割合が12.3%増加、割合にして約3倍という結果に。またウォーターサーバーの水を飲む人の割合が6%近く増加している。
「浄水器」「市販の水」「ウォーターサーバー」のうち、月額費用が最も抑えられている割合が高いのは「浄水器」
子どもが0歳~小学生の頃の家庭の主な飲み水について、飲用水別の月額費用を聞いたところ、「浄水器」「市販の水」「ウォーターサーバー」のうち、「浄水器」の月額費用は1,000円未満の人が52.6%と、最も月額費用が抑えられる割合が高い結果となった。
一方、ウォーターサーバーは3,000円以上の割合が45.2%と比較的コストが高めとなっている。
令和の子育て世帯が選ぶ「主な」飲用水として、「市販の水」や「ウォーターサーバー」も増えているが、併用も含めると、6割以上の子育て世帯で浄水器を使用していることがわかった。
昭和の子育て世帯の浄水器の利用は3割程度で、その割合は2倍程度に増加。浄水器は、住宅設備の一つとして当たり前になりつつある現状が伺える。
※主な飲み水は他の飲用水であっても、併用して浄水器を使っている場合も含む
賃貸物件で暮らす令和の子育て世帯に、「賃貸物件に浄水器が設置されており、定期的に浄水器のカートリッジが無償で送られてくるとしたら、その物件に住みたいと思うか」聞いたところ、「とても住みたい」「住みたい」が合わせて69.0%となった。
■タカギ 開発部 カートリッジ開発課 湯淺崇史氏のコメント
日本の水道水は世界的に見ても品質が高く、飲料水であるミネラルウォーターよりも厳しい水質基準項目数が設けられています。
また、意外に思われる方も多いかもしれませんが、日本各地の水道水と国内のミネラルウォーターのミネラル成分(カルシウム・マグネシウム)の含有量は同等と、水道水にもミネラル成分は含まれています。
浄水器を使うことで、安全な品質、ミネラル成分はそのままに、水道水の嫌な臭い・味の原因となる塩素などを取り除くことができ、美味しい水を飲むことができます。
今回の調査によれば、水道水を煮沸して飲む人が増えていました。確かに水道水を比較的短時間でも煮沸すれば、水の味に影響する塩素などを除去することができます。
その点は浄水器と同じ効果がありますが、有害物質であるトリハロメタンといった消毒副生成物(※)を除去するためには、5分以上加熱し続ける必要があるとされます。
溶解性鉛など煮沸によって取り除けない物質もあるため、水質が気になる方は、水道水を煮沸するよりも浄水器を使った方がより安心といえるでしょう。
浄水カートリッジには種類があるので、それぞれのご家庭が求める性能の浄水カートリッジを選んでいただければと思います。
※消毒副生成物:塩素消毒を行なった際に、塩素等が水中の有機物と反応することで生成される物質の総称
調査概要
調査実施期間:2024年6月14日~6月21日
有効回答数:431名
調査方法: インターネット調査
調査対象者:1都3県(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)に在住し、子育てにおいて、子どもが0歳~小学生の頃、子どもの食事に関わることが「ある」「ときどきある」と回答した20代~60代の男女
調査対象の定義:0歳~中学生の子どもがいる人を「令和の子育て世帯」、35歳以上の子どもがいる人を「昭和の子育て世帯」とする
構成/Ara