【AJの読み】江戸時代から続く交流の拠点である浜松町が生まれ変わる
初代世界貿易センタービルディングは日本の貿易振興を目的とし、陸海空の交通網を立体的に集約した超高層ビルとして1970年に建設。日本の経済界を代表する約140社の企業が参加し、高さ152mの本館ビルは、完成当時、東洋一の高さを誇る超高層ビルだった。
館内にはオフィス、商業施設、展望台、結婚式場、バスターミナルといった施設が集積し、ブロンズ色の特徴的な外観は半世紀余りにわたり浜松町のシンボル的な存在となっていた。
本再開発のため2021年6月に閉館し、その後解体工事を完了したが、建替え後のビルでも初代ビルのDNA を継承したデザインモチーフに取り入れるという。
江戸時代から続く交流の拠点である浜松町。再開発でも陸海空をつなぐ交通の要所として、時代に合わせてどう生まれ変わるのか期待したい。
画像提供:(株)世界貿易センタービルディング
取材・文/阿部純子