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浜松町のシンボル的な存在だった世界貿易センタービルディングの建て替えプロジェクトで街はどう変わる?

2024.07.28

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

世界貿易センタービルディング建替えプロジェクトが2027 年より順次開業へ

「世界貿易センタービルディング」(以下、WTCビル)を中心に進められている「世界貿易センタービルディング本館・ターミナル」は、初代WTCビルの建替えプロジェクトとして、2027年に一部開業を迎え、以降順次開業する予定だ。

「世界貿易センタービルディング 構想発表会」にて、WTCビルの2027年の一部開業の概要と浜松町エリア一帯を含む構想が発表された。

現在、JR浜松町駅西口エリアではWTCビルの建替えだけではなく様々な開発が行われており、WTCビルを中心としたA街区と、B街区、C地区にわたり約18 万m²のオフィス、ホテル、商業施設、カンファレンス、医療施設、観光プレ体験施設、住宅、芸術センターといった多様な機能が整備される。

JR浜松町駅を挟んで反対側には旧芝離宮恩賜庭園があり、開発に際しては旧芝離宮恩賜庭園との関係性を重視し、庭園と対をなすような設計に。本館7Fのオフィスロビーでは人々の視線を庭園へと誘導するような形状デザインを意識し、庭園からオフィスロビーを見上げたときは、庭園の緑のつながりを感じられるようなデザインになっている。

〇各交通機関をつなぐ「ステーションコア」と浜松町の中心となる「中央広場」

本再開発での大きなポイントが駅直結のビルの建替え。浜松町駅は3駅5路線の鉄道、バス・タクシーなど、建替え前から様々な交通機関が乗り入れる交通の要衝地で、羽田空港からモノレールの快速なら18分、東京駅へはJRで約10分と、浜松町は陸海空の交通の結節点となっている。

本再開発では3駅5路線をつなぐ「ステーションコア」と呼ばれる吹き抜け空間を整備することにより、相互の交通機関アクセス性が大幅に向上。ステーションコアから3階でJR線とモノレール線、1階でタクシー乗り場、バスターミナル、地下階で地下鉄、駐車場を繋ぎ、様々な交通機関をスムーズに乗り換えられる、わかりやすい空間構成であると同時に、歩行者の憩いの空間も創出する。

モノレール浜松町駅は本再開発に合わせ建替え工事を実施、JR浜松町駅は線路を跨ぎ東西をつなぐ自由通路の整備に合わせ、北口の改良工事を実施し自由通路に面した位置へ改札を変更する。これにより、周辺エリアとのフラットなアクセスが可能となる。

「今回の開発の一番のポイントが、すべてがフラットに接続されていくということ。3階にはモノレールやJRの中央改札が設置され、中央改札を出ると中央広場があります。

中央広場は、浜松町の中心となるような広場と位置付けています。中央広場を介して各交通施設へのアクセス、B街区、C地区といった他区域へのアクセスを可能にします。

北口改札からは、大門通り、竹芝方面へ、南口改札からは芝浦方面へのフラットなアクセスを実現していきます」(株式会社世界貿易センタービルディング 開発企画部次長 荒川和樹氏)

〇多様な機能を備えるA 街区のビル計画

A街区は2021年竣工した南館と、2027年に一部開業を予定している本館、ターミナルで構成。本館7 階にはオフィスロビー、9 ~34階は1フロア約850坪のオフィスを整備。東京湾、東京タワー、旧芝離宮恩賜庭園など都心でも有数の景色を望むことができる。

ターミナル3~5階、モノレール浜松町駅2、3階の商業施設はアトレが運営会社として予定されている。商業施設は駅と直結する広場に対して3フロアに渡ったファサード構成となる予定。

ターミナル6~7階には、国際会議に対応した大規模な国際ホール&カンファレンス機能(最大の部屋は800m²)を整備。コンベンション、展示、会議機能だけでなく、街区内のホテルやレセプション会場、商業施設と相乗効果をなすことにより、日本有数の「大規模オールインワン型MICE施設」となる。

本館2階には、陸海空の玄関口としての立地特性を生かし、日本各地の魅力や楽しみ方を訪日外国人旅行者や国内旅行者に対して発信する「観光プレ体験施設」を整備。観光や名産品をテーマにした体験型のコンテンツで日本各地の魅力を紹介する。

また、本館5階には、健診施設、各診療科目(内科、眼科、歯科)を備えたワールドメディカルセンターを整備する。

7階の屋上庭園はA、B街区、C地区の中央に位置しており、庭園を取り囲んで4棟の高層タワーがあり、すべての高層タワーから庭園の景色が見られる。

中央部には、かつてこの地にあった大名屋敷・庭園の池泉形状をオマージュした大芝生広場を配し、多くの客人に親しまれてきた庭園の記憶を現代に再構築。

オフィスワーカーや近隣住民の憩いの場として機能するほか、様々なイベントや祭事を開催することもでき、MICE 開催時には屋外レセプションとして利用することも可能。

〇ラッフルズ東京

本館36~46階には日本初進出となるラグジュアリーホテル「ラッフルズ東京」が2028年に開業する。客室は全室60m²以上の130室、3つのレストラン、プール、フィットネス施設も完備。ラッフルズブランドのバトラーサービスも提供される。

シンガポールのラッフルズホテルを象徴する、カクテル「シンガポール・スリング」発祥の「ロングバー」、著名な作家たちをオマージュした「ライターズバー」といったシグネチャーバーが、“東京バージョン”に解釈をした形でラッフルズ東京にも登場する。

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