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「朱書き」とは?覚えておきたい言葉の意味と正しい書き方

2024.08.13

朱書きとは、郵便物に赤字で記載されている「速達」や「親展」などの文字やそれを書く行為を指す。

朱書きの意味や役割を、なんとなくで理解しているという方も多いのではないだろうか。しかし、主にビジネスシーンにおいて、自分で朱書きをする必要がある場合は、正しい理解が求められる。

そこで本記事では、朱書きの正しい意味や重要性、代表的な朱書きの事例について解説する。基本的な書き方や注意点も解説するため、ぜひ参考にして欲しい。

朱書きとは?

まずは、朱書きの読み方や意味、重要性を確認していこう。

■読み方や意味

朱書きの正しい読み方は、「しゅがき」。送り仮名を送らない場合は「しゅしょ」と読む。

意味は、「赤い字で書くことや、書いたもの」。一般的には、封筒やハガキに赤い文字で「〇〇在中」や「速達」などと書くことや、書かれているものを指す。

■朱書きの重要性

朱書きは、受取人がすぐに書類の重要性を判断できるようにするためのもの。

例えば企業への履歴書や職務経歴書、大学への願書送付の際には「〇〇(履歴書や願書)在中」などと記載する。

また、年賀状を送る際にも「年賀」の朱書きが重要な役割を果たす。年賀の朱書きのないハガキは、一般の郵便として年内に届けられてしまう可能性がある。年賀ハガキにはすでに「年賀」の文字が印刷されているが、普通のハガキで年賀状を作成する際には、「年賀」の朱書きを忘れないように気をつけたい。

代表的な朱書きの事例

朱書きにもさまざまな種類があるが、今回は中でも頻繁に目にする朱書きの意味や注意点を押さえておこう。

■在中

在中は、郵便物がどのような内容かを示すもの。例えば、履歴書や職務経歴書などを企業に送付する際に朱書きするケースがある。企業には、ダイレクトメールや広告も含めて大量の郵便物が届くため、朱書きがなく、優先度が低い郵便物と判断されるとすぐには目を通してもらえない可能性がある。

応募書類の他に、見積書や請求書などを送付する際も「〇〇在中」と朱書きする。なお、書類名を明記しない場合には「重要書類在中」としても良い。

■親展

親展は、宛名の人物が開封し、書類を読んで欲しいといった意味が込められた言葉だ。

宛先の人物以外が開封するのは基本的にマナー違反。親展と朱書きされる郵便物には、契約内容に関する書類や健康診断結果など個人情報を含むものが該当する。

■文書の訂正

文書を訂正する際に赤い二重線を書くことも朱書きにあたる。ちなみに、文字の上に線を引くなどし、元の文字が見えた状態で訂正することを「見せ消し(見え消し)」と呼ぶ。

その上で、正しい文字の横または二重線上に訂正印を押すのが一般的。また、企業によっては黒い線で訂正する場合もあるため、必ずしも文書の訂正は朱書きでないといけないわけではない。

朱書きの基本的な書き方

朱書きをする前に確認しておきたい、基本的な朱書きの方法を解説する。

■表面に赤ペンで書く

朱書きは、相手が書類の中身をすぐに把握することを目的としているため、封筒の表に赤い文字で目立たせて表記しよう。朱書きする場所は、横書きの場合には右下、縦書きの場合には左下に表記するのが一般的。

■四角で囲む

赤字で書いて目立たせるのと同様の理由で、朱書きした文字の周りは、赤ペンで四角く囲む。この際、定規を使って丁寧に囲むのがマナーである。

■宛名よりも小さい字で書く

朱書きする際は、宛名や住所よりも小さな字で書くのが基本。ただし、小さすぎても見落とす可能性があるため、宛名や住所の文字にあわせて調整しよう。

朱書きのスタンプも販売されているため、手書きに自信がない人は活用するのがおすすめだ。

朱書きのマナーと注意点

おわりに、朱書きのマナーと注意点を確認しておこう。

■人名は朱書きしない

赤い文字は修正や禁止事項など悪いイメージがついているため、人名を赤字で書くと失礼にあたる。

また、墓石に存命中の人名を赤字で記載する風習があり、墓を連想されることから、縁起が悪いイメージも与えるとされている。

■水性ペンを使用しない

郵送の途中で封筒が雨などで濡れる可能性があるため、水性ではなく油性ペンを使用するのが安心だ。文字が水でにじんで見えにくくなるのを防げる。

■応募書類送付の際は白い封筒を使う

封筒には白色や茶色、水色などがあるが、どういった封筒にも朱書きは可能。ただし、就職活動などの際の応募書類送付には、白色の封筒を使用するのが一般的。白色の封筒であれば、フォーマルな印象や清潔感を与えられる。

また、茶色の封筒はビジネスシーンで事務的な書類の送付に使用されることが多い。企業に届く大量の郵便物に紛れないためにも茶封筒は避けた方が良いとする意見もある。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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