世の中の〝推し活〟は6つのパターンに分類できる
「推し活」は大きく6つの心理に分類され、タイプにより推し活にかける消費意欲や推し活行動に違いがあることがわかった。推す対象や推し方に差異はあれ、「推し」から元気やエネルギーをもらい、それを日々の幸せの原資にしていることは変わらないようだ。
【応援型】推し活で日々を輝かせたいタイプ
[特徴]
ライブ参戦、推しグッズ収集で日々のストレスを発散したい。推しの成長が自身の日々のよろこび!
[推し活で実践していること]
公式のグッズや商品を購入する(60.3%)、出演しているテレビ番組やラジオを視聴する(49.2%)、近場で実施するライブ・フェス・リアルイベントに参加する(38.0%)。
[推し活消費の考え方]
「推し」を起用/コラボしてくれる企業や商品にはありがたみを感じる(73.6%)、「推し」を日々の生活に取り入れることで満たされた気持ちになる(73.2%)。
【探求型】推し活はカジュアルに楽しみたいタイプ
[特徴]
推し活は趣味程度に、のめり込まない。リアルよりもオンラインが主戦場で自分中心のカジュアルな推し活。
[推し活で実践していること]
近場で実施するライブ・フェス・リアルイベントに参加する(20.8%)、「推し」をスマホの待ち受けや自分のSNSのアイコンにする(16.7%)。
[推し活消費の考え方]
「推し」の商品に囲まれることで幸せな気分になれる(21.5%)、「推し」を日々の生活に取り入れることで満たされた気持ちになる(18.9%)。
【紐帯(ちゅうたい)型】推しをエネルギーに生きたいタイプ
[特徴]
SNSをフル稼働させて、常に推しの情報収集は欠かさない。「オタク」の自覚があり、推しは生きがいであり、崇拝の対象。
[推し活で実践していること]
公式のグッズや商品を購入する(69.3%)、「推し」をスマホの待ち受けや自分のSNSのアイコンにする(59.7%)、部屋に「推し」の関連グッズ・商品を飾る(55.6%)。
[推し活消費の考え方]
「推し」を日々の生活に取り入れることで満たされた気持ちになる(88.2%)、「推し」を起用/コラボしてくれる企業や商品にはありがたみを感じる(85.9%)。
【所有型】推し活をどこまでも極めたいタイプ
[特徴]
現場(コンサート)も生誕祭もSNSも、できることは全部やる! 推しのイベントには全力な本気の推し活アスリート。
[推し活で実践していること]
「推し」の関連グッズ・商品を身に着ける・持ち歩く(40.0%)、「推し」の誕生日や記念日を祝う(39.1%)、公式のSNSアカウントにコメント・リプライする(33.5%)。
[推し活消費の考え方]
「推し」の情報を逃さないためにグッズや商品に常にアンテナを張っている(91.2%)、「推し」関連のグッズなどが自分の名刺代わりの役割になっている(87.0%)。
【共有型】推し活は共有体験にしたいタイプ
[特徴]
推し活はみんなで楽しみたいからこそ、熱狂を肌で感じたい「現場」派。ファン同士の交流も積極的に行なう。
[推し活で実践していること]
近場で実施するライブ・フェス・リアルイベントに参加する(22.5%)、公式のSNSアカウントにコメント・リプライする(15.5%)、周囲の人にすすめる(13.8%)。
[推し活消費の考え方]
「推し」が好きであることを他の人に知ってもらうためにグッズなどを購入する(48.6%)、ファンである以上どんなに遠方でもイベントには足を運ぶ(36.3%)。
【憧憬(しょうけい)型】推しを遠くから眺めたいタイプ
[特徴]
推しは、テレビで見る憧れの存在。ライブなどで近づきたいとは思わないけど、生活の中で出会えるとうれしい。
[推し活で実践していること]
公式のグッズや商品を購入する(38.7%)、出演しているテレビ番組やラジオを視聴する(38.6%)、公式ファンクラブに入る(23.0%)、周囲の人にすすめる(13.8%)。
[推し活消費の考え方]
「推し」を起用/コラボしてくれる企業や商品にはありがたみを感じる(47.8%)、「推し」を日々の生活に取り入れることで満たされた気持ちになる(37.1%)。
※掲載している%の数値は該当クラスター内での割合
取材・文/安藤政弘
出典/OSHINOMICS Report | © HAKUHODO Inc. & SIGNING Ltd. 2024, All Rights Reserved.
DIME最新号を読めば「推し活の正体」がもっとわかる!
DIME最新号は、こうした推し活の正体を心理学や経済学、宗教学など多岐にわたる観点から分析した「推し活特集」がテーマ!〝人が推す心理〟をさらに深く理解したいあなたにおすすめの一冊だ。
<DIME Special1>
お笑い/YouTuber/アニメ/アイドル/ゲーム/マンガ
すべてのヒットは“推し”から生まれる!
推し活☆経済学
<DIME Special2>
フェイクニュース、陰謀論に振り回されないための必須スキル
AI時代の情報収集力