全国の公立小中学校の多くが夏休みに突入し、世間は夏休みムード一色だ。
夏休みと言えば小学生は約40日、大学生は約2か月……そんな思いでも今や昔。大人になってから、これほどまでに長期の夏休みを取ったことがないという人もきっと多いはず。
実際のところ、大人たちはみんな夏休みを何日くらい取得できているのだろうか。
アンケートの結果、2024年の夏休みに関するリアルな現状が浮かび上がってきた。
大人の夏休み事情とは
「1週間以上」を抑え、「0日」がトップ
8月のカレンダーを見ると、8月12日(月)が「山の日」の振替休日で祝日扱い、10~12日の三連休となっている。
また、2024年は8月13日(火)~16日(金)がお盆期間となっている。
それを踏まえると、8月10日~18日までの9連休で夏休みを取得する人が多いのだろうか?
そこで、@DIMEでは全国10~80代に「あなたは今年の夏休みを何日取得する予定ですか?」とアンケート調査を実施。総勢641名の回答が集まった。その結果は次の通りだ。
■「あなたは今年の夏休みを何日取得する予定ですか?」
結果はなんと上述9連休を含む「1週間以上」(160票)を抑え、「0日」が176票で最多。約3割弱が夏休みを取得しない(できない)ということが明らかになった。
また、「1週間以上」に続く、「3~4日」(129票)が票を集めていたが、これは「山の日」がある3連休を夏休みと捉えていた人が多かったのかもしれない。
そう考えると、カレンダー通りの休み以外を取得している(できている)人は思っている以上に少ないのではないだろうか。
また、「あえて夏休みを取得しない」という声も集まったのでその一部を紹介したい。
・夏休み、ならぬ秋休みを予定しています。夏休みは電車やバス、道路や高速も渋滞していますし、どこへ行っても混んでいて人混みを避けたいので。しかも猛暑の最中ですし、ホテル代なども割高ですので夏は仕事に精を出します。(笑) (42歳/女性)
海外旅行はわずか「2%」、夏休みはゆっくりと過ごしたい人が多数
では、夏休みを取得できるという人は何をして過ごす予定なのだろうか。
やはり夏の定番、自然の中でデジタルデトックスもできる「キャンプ・アウトドア」は根強い人気があった。
・家族全員でキャンピングカー旅行。(46歳/男性)
・家族でキャンプへ行きます。川下りや釣りなどアウトドアを楽しみたいです。(36歳/男性)
・キャンプに行ってみたい。(30歳/女性)
しかしながら、今年は7月下旬の時点で都内はすでに猛暑日の連続。全国的にも暑い日が続いている。さらに観光地は海外からの観光客でオーバーツーリズムが各地で起こっている。そのため、人混みや暑さから逃れて涼しい場所でゆっくりと過ごしたいという声もかなり多かった。
・やらずに溜まっているゲームを涼しい部屋でする予定。暑すぎると思うから、遊びに行くのは控えようと思っている。(35歳/男性)
・「猛暑」と「外国人観光客」が多いため、自宅でのんびりくつろぐ以外は、できるだけ静かで人気(ひとけ)の少ない場所を選びたいです。私は図書館で好きなので、終日読書に浸れる図書館で時間を過ごしたいです。もし旅行ができるなら、地方の図書館を巡る「図書館旅」をしてみたいです。(60歳/男性)
・自宅でゆっくり休む。映画やドラマを視る。食料品などの買い物には出掛けるが、どこも混雑しているので特別な外出はしない。(38歳/女性)
最後に「海外旅行」について。6月下旬から7月上旬には1ドル160円を超える歴史的な円安の中、海外旅行に行くと答えた人の数はどれだけのか。
・ドル160円オーバーにもかかわらず、海外へ(47歳/女性)※夏休みは「1週間以上」と回答
とせっかくの夏休みを満喫しようとする人もいたが、数にして14票。わずか2%ほどだった。
やはり全体を見ると、円安背景で海外旅行は敬遠気味というのが全体のトレンドなのかもしれない。
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「あなたは今年の夏休みを何日取得する予定ですか?」アンケート調査概要
対象:全国10~80代の男女
有効回答数:641
調査期間:2024年7月5日~7月10日
調査方法:インターネット調査
文/DIME編集部