自分の好きなスタイルで働いて収入を得て、幅広い人と交流
では、ミドルシニアにとって、第2の働く場として「ECCシニア」を見た場合どうでしょうか。「ECCシニア」の講師は、「ECCジュニア」の講師が務めますが、現在、「ECCジュニア」の講師(ホームティーチャー)は主婦をしながら兼業している人が多く、講師歴20年の熟練も多いといいます。講師は個人事業主で定年がないため、なかには80歳以上の大ベテランもいるとのこと。
人生100年時代を考えたなら、ミドルシニアから講師になっても、十分に活躍できます。これまで多くの講師と接してきた広報・荒田さんからは、
「『ECCジュニア』の講師の方々からは、幼児から高校生になるまで生徒さんの成長を見守っていけるので、第2の子育て的な楽しみを得ているという声をよく耳にします。また、老若男女、幅広い人と関わるからでしょうか、年を重ねても若々しい方が多い気がします」といった感想も聞くことができました。
「ECCジュニア」「ECCシニア」の講師になるには、まず、ECCが実施する説明会に参加することが必要です。そこで、フランチャイズ契約の内容や開講までの道のりなどの説明を受けます。その上で納得し、ECC独自の資格審査を経て契約した暁には、講師資格を取得。その後、その年、もしくは翌年4月の開講を目指します。ちなみに、講師に求められる英語のスキルは、中学卒業レベル程度とのことです。
講師収入も大いに気になるところですが、「ECCジュニア」教室では、開講1年目に週2日、生徒22名の教室であれば80,520円。開講2年目に週3日、生徒42名であれば167,310円が、一例として挙げられています。上記の金額はあくまでも目安ですが、「ECCジュニア」と「ECCシニア」の同時展開ができれば、退職後の生活費の補填としても期待できるのでは?
レッスンの場所、時間など運営の仕方は、個人のライフスタイルに合わせてセッティングできるそうなので、ホームティーチャーの仕事は現役時代からの副業・兼業としても考えられます。
今回、‶学びの場〟と‶働く場〟の両面から取材した「ECCシニア」ですが、これからまさに必要となってくる要素、‶コミュニティの場〟としての役割が大きく機能していることに注目していきたいですね。
■「ECCシニア」で学ぶ
■「ECCジュニア」講師として働く
取材・文/山津京子