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クラシックカーの共同所有サービスはどこまで普及する?

2024.07.21

 競馬のサラブレッドのように、クルマも共同所有できるようになった。クラシックカーやスポーツカーなどの趣味的なクルマを、何人かで共有できるサービスが登場している。そのひとつに、2022年に設立されたRENDEZ-VOUS(ランデヴー)という法人が提供しているものがある。既に同名の共同所有サービスを展開しているのだが、その内容が最近アップデートされた。

対象車種に顧客のリクエストを反映

 いくつかの点が変更されたのだが、最も大きいのは対象となるクルマとその選び方。以前は、ランデヴーが選んだクルマに限られていた。例えば、フェラーリ「F355」、同「365GT4/BB」、ポルシェ「911タルガ」、同「911ターボ」、ジャガー「Eタイプ」、日産「スカイラインGT-R(箱スカ)」などがあり、いずれもクラシックカーやスーパーカーというラインアップだった。

 それが改められ、顧客のリクエストによって車種が選ばれるようになった。具体的な車名を挙げることもできるし、大まかに伝えることもできる。例えば「ボルボの角張ったステーションワゴン」という具合にだ。それを受けたランデヴーは「240」や「850」などを見繕って顧客に提案をし、顧客は気に入ったものを選ぶという流れになった。同じように「240ステーションワゴン」を選ぶ顧客が他に3名集まれば、最終的に契約が成立する。

 契約が成立すると、価格の4分の1ずつを12で割った代金を毎月支払うという仕組みだ。この場合「240ステーションワゴン」を4人1組で、1年間共同で所有することになる。また、希望者がたくさん集まった時は、4人ではなく8人で共同所有するという場合もある。

 クルマを利用できる日数は、1人で年間36~144日。利用する場合は、日程を決めて横浜市にあるランデヴーのガレージにクルマを取りに行くところから始まる。乗っていったマイカーをガレージで預かってもらうことも可能だ。以前の制度では、クルマが売却された場合、売却額が契約者たちに分配されたが、新制度ではそれがなくなった。この点も大きく異なっている。

 具体的なクルマと支払い額の一例を挙げると、価格が最も手頃なのは、ホンダ「シティカブリオレ」を8人で共同所有する場合。頭金を5.1万円支払って、月々1.8万円を払っうと1年間の利用資格が得られる。利用可能なのは36日間。4人で共同所有する場合は、頭金が9.0万円、月額3.3万円で年間72日間となる。

 年式やモデルなどを特定せずにポルシェ「911」を8人で共同所有する場合は、頭金が11.1万円、月額4.0万円。4人だと頭金21.1万円で、月額7.7万円。ランボルギーニ「ディアブロSV」は、8人で所有すると頭金が23.7万円で月額8.6万円。4人で所有すると、頭金が46.2万円で、月額16.9万円とさすがにグッと上がってくる。

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