今年も猛暑の夏休みがやってきた。子どもと一緒に過ごす時間が増える一方で、どうやって時間を有効に使って充実した夏休みにしたらいいのか、悩んでいる方も多いのではないだろうか。そんな方のために、編集部がおすすめの育児本とドリルをピックアップ。気になる方はぜひ手にとってみてほしい。
教育界注目の新アプローチ「SEL」で子どもの主体性と自己肯定感を伸ばす話題の書籍「『切りひらく力』を育む親子習慣」
次世代の教育として注目されている「SEL」をご存じだろうか。SELとは「Social Emotional Learning」の略で、社会性と感情のスキルを伸ばす教育アプローチだ。アメリカを中心に世界中の学校で取り入れられ、教育先進国として知られるシンガポールでは国を挙げてSEL教育を実践している。「変化の激しい時代、決まった答えを求める学びだけでなく、自分で課題を見つけ、主体的にアクションを起こす力を育む教育こそ必要です。SELではその力を伸ばすことができます」。そう話すのは、SELを基軸に日本全国100校以上の学校改革に携わってきた学びプロダクション「roku you」代表取締役の下向依梨氏。本書では、SELを簡単に実践する方法を紹介。家庭の中で子どもの「切りひらく力」を育む具体的な方法を、エビデンスと実践に基づきながら解説している。
世界標準のSEL教育のすすめ
「切りひらく力」を育む親子習慣
―学力だけで幸せになれるのか?―
著/下向依梨
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する
育児ハックの決定版!育児悩みを解決する意外なヒントが満載の書籍「子育てブレスト」
本書はクリエイティブディレクターの佐藤ねじさん、手づくりおもちゃ作家の佐藤蕗さんご夫妻が実践してきた子育てアイデア集。“意外な解決作”の数々に「真似したい」「楽しすぎ」という声が多数寄せられているという。SNSで24万いいねの「車窓忍者」、18万いいねの「偉人漫画モビール」、お小遣いが欲しくて家庭内起業した「小1起業家」など、佐藤ご夫妻はTwitterに育児アイデアを投稿し、数々のバズを起こしてきた。本にはそれらはもちろん、すぐに真似できる初公開のアイデアを多数収録されている。0歳~小学校高学年の子育て悩みに対する“意外な解決策”を67点紹介。寝ない、登園しない、食べない、着替えない、宿題をしない…。お子さんのいるご家庭なら誰もが頭を悩ませる“子育てあるある”にどう対処するか。クリエイティブの手法を育児に活かした新しい解決策が勢揃い。アイデアを真似するうちに、「早くして」「勉強しなさい」と言わない発想転換も身につきそうだ。
『子育てブレスト その手があったか!67のなるほど育児アイデア集』
著/佐藤ねじ・佐藤蕗
Amazonで購入する
算数が好きになる!スタンフォードでAIを学ぶ医師が考案した小学生向け暗算ドリル
中学受験は、受験者数が増加傾向にあるなど、競争激化の渦中にあるもののひとつだ。そして高まる受験熱は、新たなトレンドを生んだ。2ケタ同士のかけ算で使える、暗算ドリルが続々登場している。そんな数ある暗算ドリルのなかで大きな話題を呼んでいるのが、小学生向けの暗算ドリル『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』だ。『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、この本で初出となる「あゆみ算」を扱っている。「あゆみ算」とは、最先端のAIを学ぶ現役スタンフォード生でもある岩波邦明医師が独自に考案した画期的な暗算法のこと。東京大学医学部在学中に開発・出版し、累計発行部数66万部のベストセラーを誇る『岩波メソッド ゴースト暗算』から、およそ12年の歳月を経て開発した最新メソッドなのだ。
最新メソッド「あゆみ算」では、脳のワーキングメモリに着目している。計算する際に頭の中で扱う数字の数を減らすことで、2ケタ×2ケタの暗算を簡便化。筆算よりも速くかつ正確に2ケタ同士のかけ算が暗算できるだけでなく、「最短の工程で暗算できるから、誰でも簡単にマスターできる」「問題を解くたびに情報処理能力(プログラミング脳)がグングン育つ」など、さまざまなメリットがあるという。ではどうして岩波医師は新たな暗算メソッドを開発したのか? そのきっかけは、スタンフォード大の大学院コースで最先端のAIを学ぶ中で「AI開発に数学が不可欠」という確信を得たことにあると話す。本書では、2ケタ同士のかけ算全8100パターンに対応する新しい暗算法「あゆみ算」ほか、6つの暗算法「ラッキーあゆみ算」を収録している。算数が得意な子も、苦手な子もこのドリルで理数センスを磨いてみると、物事の捉え方が変わるかもしれない。
『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』
岩波邦明・著
Amazonで購入する
文/DIME編集部