DIME MAGAZINE
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オシャレ感のある雑貨が多いイメージの100円ショップ、セリア。
しかし、意外なジャンルの品々も豊富に揃っていて、種類においては他店をしのぐものもある。
今回は、その１つである「ヤスリ」を一挙紹介しよう。
細部の仕上げに適した「精密ダイヤモンドヤスリ」
ダイヤモンドヤスリとは、棒状のヤスリ本体に工業用ダイヤモンドの粒子を多数電着したもの。表面はわずかにざらついており、プラスチックやガラスといった硬質面の研磨に向いている。
セリアのダイヤモンドヤスリは2種類。平たい「平型」と、先端がとがって中央が少し盛り上がっている「半丸型」がある。粒度は不明だが、かなり細かく、触ってみてなめらかなことがわかる。ただしそれゆえ、がっつり削るには不向きで研磨作業は時間がかかる。プラモデルのバリ取りなど、細かい部分の最終仕上げ向けと言えそうだ。
■商品詳細
商品名：精密ダイヤモンドヤスリ
価格：110円
原産国：中国
材質：鋼（ニッケルメッキ）、工業用ダイヤモンド、塩化ビニル樹脂
商品サイズ：長さ14cm
種類：平型、丸型
極小空間の細かい作業に適した「精密細工ヤスリ」
ダイヤモンドヤスリを極細にしたバージョンで、太さは0.8mmしかない。全長は10cmあるが、砥粒が電着されているのは4cmほど。ここまで細いと用途は、かなり限定される。
例えば、天然石ビーズの穴の内側の仕上げや、模型の狭い隙間のバリ取り。こういった細かい手作業を要するシーンでは重宝できる。
■商品詳細
商品名：精密細工ヤスリ
価格：110円
原産国：中国
材質：炭素鋼、工業用ダイヤモンド、塩化ビニル樹脂
商品サイズ：長さ10cm×径0.8cm
種類：－
隙間の内側の研磨に便利な「薄板ヤスリ」
品名ではわかりにくいが、こちらも工業用ダイヤモンドのやすりで、極薄だがほとんどしならない。長さは7.5cm、幅0.6cmで、片面の全体にわたり砥粒が電着されている。研磨対象は木やプラスチックで、金属には不適。幅はあるが非常に狭い隙間に差し入れて研磨するのが、一番の使い道となるだろう。
■商品詳細
商品名：薄板ヤスリ
価格：110円
原産国：中国
材質：マンガン鋼（ニッケルメッキ）、工業用ダイヤモンド
商品サイズ：長さ7.5cm×幅0.6cm
種類：－
用途に応じて３種類の番手が入った「サンドペーパー木工用 6枚入」
ここからは、サンドペーパーの紹介に入ろう。別名は紙やすり。厚紙のシートに研磨材を接着したもので、“点”でなく“面”の研磨に向いているのが第一の特徴。
目の粗さ・細かさは、#60や#120など「番手」とよぶ数値で表され、数値が小さいほど研磨粒子が大きく、ざらつきが出る。逆に数値が大きいほど、なめらかになる。
番手にかかわらず、使用しているうちに目詰まりや研磨材の脱離が生じ、研磨効果は落ちていくので消耗品である。
「サンドペーパー木工用 6枚入」は、品名のとおり木工品に特化した商品で、#80、#180、#320が２枚ずつのセット。#80は目が粗く、多少は形状を修正する力を持つ。
他方、#320は塗装前に表面を繊細に仕上げるのに適している。なお、番手は見ただけでわかるよう、裏面に表記されている。
大きさは、縦が14cm、横が11.5cmと、DIYには手頃なサイズ感で使いやすいのも特徴だ（セリアのサンドペーパーはみなこのサイズ）。
■商品詳細
商品名：サンドペーパー木工用 6枚入
価格：110円
原産国：中国
材質：紙、人造研磨剤
商品サイズ：縦14cm×横11.5cm
種類：－
木の表面仕上げに特化した「仕上用サンドペーパー#400 8枚」
#400の番地のみが8枚入ったサンドペーパー。
包装には「細目」とあるが、細目は＃280から#800のレンジのものを指し、本製品はやや「中目」に近い粒度。使用目的は、主に木材の表面仕上げ。表面をすべすべにしたり、塗料を2度塗りする前の下地調整に活躍する。
■商品詳細
商品名：仕上用サンドペーパー#400 8枚
価格：110円
原産国：中国
材質：紙、人造研磨剤
商品サイズ：縦14cm×横11.5cm
種類：－
金属面の研磨にイチオシの「サンドペーパー金属用 6枚入」
金属のさび落とし、バリ取り、研磨を用途としたサンドペーパーで、#60、#240、#400が２枚ずつ入っている。
ほかのサンドペーパーと比べゴワゴワ感が強く、強く折ると細かい砥粒が、ぽろぽろと落ちてくることがある。不用意に折らないで使うよう注意したい。
■商品詳細
商品名：サンドペーパー金属用 6枚入
価格：110円
原産国：中国
材質：紙、人造研磨剤
商品サイズ：縦14cm×横11.5cm
種類：－
メリット大な水研ぎが可能な「耐水ペーパー ６枚入」
耐水ペーパーとは、耐水素材のサンドペーパーを指すが、軽く水に濡らしてから研磨作業する「水研ぎ」ができる特徴がある。水研ぎには、摩擦熱の低減、削った粉の飛散防止、目詰まりを減らすメリットがある。
本製品は、#600、#1200、#1500が２枚ずつと、かなり目が細かい。包装には、「塗装はがしや、プラモデルの仕上げ、落ちにくい汚れ落としに！」とあるとおり、用途は多彩。これで110円なのだから、とてもお買い得といえるだろう。
■商品詳細
商品名：耐水ペーパー 6枚入
価格：110円
原産国：中国
材質：紙、人造研磨剤
商品サイズ：縦14cm×横11.5cm
種類：－
曲面の研磨に最適な「スポンジやすり」
紙ではなく、特殊なスポンジに研磨材を接着したやすり。このタイプは、サンドペーパーより高コストなため、サイズは小さく、枚数も少なくなっている。
「スポンジやすり」の「細目」（左側3枚）と「仕上げ用」（右側3枚）
入り数は、11cm×2cmのサイズが3枚。「細目」（#600、#800、#1000が各１枚）と「仕上げ用」（#1200、#1500、#2000が各１枚）の２種類が販売されている。
コスパ的には悪く見える「スポンジやすり」だが、大きなアドバンテージがある。１つには、棒状のものや丸みを帯びたものにフィットしやすく、力まずに丁寧な研磨ができる点。さらに、金属、木材、プラスチックと幅広い素材に対して使え、目づまりしにくく比較的長寿命でもある。
■商品詳細
商品名：スポンジやすり
価格：110円
原産国：中国
材質：発泡ポリエチレン、紙、人造研磨剤
商品サイズ：縦11cm×幅2cm
種類：細目、仕上げ用
プラ製品の細かい仕上げに「クッションやすり」
こちらは、「スポンジやすり」の親類のような商品で、細長いPET素材の両面に発泡ポリエチレンのやすりを貼り付けたもの。#240、#600、#1000の番手が、それぞれ８本入りで販売されている。
「スポンジやすり」ほど柔らかくはなく、あまり曲がらないので注意が必要。プラモデル愛好家に人気の商品で、枠からパーツをカットした際に残るゲート跡の処理や、表面仕上げによく活用されている。プラモデルだけでなく、プラスチック素材のやすりがけ全般で役立つ一品だ。
■商品詳細
商品名：クッションやすり
価格：110円
原産国：中国
材質：発泡ポリエチレン、PET、紙、人造研磨剤
商品サイズ：縦9cm×幅1cm
種類：極細目、細目、中目
珪藻土のメンテ用にも使える！ダイソーで買える110円のヤスリを使い比べてみた【100均】
日曜大工、DIY、ホビーで欠かせない脇役に「やすり」がある。 本格的な作業では、電動やすり（サンダー）の出番だが、日常使いでは紙やすりや棒やすりでほぼ事足りる。...
撮影・文／鈴木拓也
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