カレンダーシェアアプリ「TimeTree」を運営するTimeTreeは、生成AIを活用して、画像データから予定を登録できる「予定スキャン機能(ベータ版)」のアップデートを実施した。
予定スキャン機能の概要
「予定スキャン機能(ベータ版)」は、iPhone端末に搭載されたOCR機能と生成AIを活用することで画像から文字データを読み取り、そこから「予定に関連する情報」のみを抽出することで「TimeTree」アプリへの予定登録を可能にするものだ。
本機能を使うことで、画像データに含まれる「予定タイトル」、「予定の日時」、「予定に関連したURL」、「予定の行われる場所」などの情報を、手間なくカレンダーに登録することができ、よりスムーズでスピーディーな予定管理が可能になる。
■アップデートの内容
これまでの「予定スキャン機能」では、写真や画像を読み込むと1つの予定のみを読み込めたが、今回のアップデートでは最大10個までの予定の読み込みに対応している。
これにより、例えば学校で配布されるプリントに書かれた月間の行事予定などの表形式の予定も、一度に読み込めるようになった。
また、画像を読み込んでから予定情報が自動入力されるまでの応答速度も短縮。よりスピーディーに予定を登録できる。
■使用時の手順
(1)予定表を撮影する、またはすでに携帯にある画像を選ぶ。
(2)OCR技術(画像からテキストを読み込む技術)を使って、画像内にあるテキスト情報を読み取る。
(3)サーバーのAPI経由で生成AIに抽出したテキスト情報を送り、生成AIに予定情報として整理させる。
→予定タイトルはこれ、日時はこれ、場所はこれ、メモとしてはこれを残すなど
■機能に関する注意事項
・複数予定の読み込み機能は現在iOS17以上のOSバーションの端末でのみ利用が可能。今後のアップデートでAndroid端末でも機能が提供される予定だ。
・画像の解像度が低い場合やテキストが読み取りづらい場合などに、正確に予定情報が読み取れない場合がある。
・本機能使って読み取られた予定情報は、AIの学習利用データとして利用されることはない。
構成/清水眞希