■連載/ゴン川野のPC Audio Lab
開放型で音漏れしない
スピーカーに比べるとヘッドホンは圧倒的な閉塞感がある。それを少しでも回避できるのが開放型ヘッドホンなのだが、真の意味で耳が開放されるデザインのヘッドホンは、今まで数モデルしか製品化されていない。その理由は、完全開放型にすると音漏れも100%になり、屋外での使用は不可能、自宅の個室でしか使えないなど用途が限定される。次に密閉型に比較して能率が悪くなるため大音量再生するためには再生機に大出力が求められる。例えば1990年に発売されたAKG「K1000」はイヤーパッドを排除した完全開放型だったが、ヘッドホンアンプではなくパワーアンプのスピーカー端子に接続する方式だった。270gと重くなかったが、こめかみを押さえる固定テンプルクッションの圧が強く快適とは言えない付け心地だった。
今回、NTTソノリティが製品化した「nwm ONE」はデジタル技術を駆使することでワイヤレスで完全開放型&音漏れなしを実現。重量約185gと非常に軽く、装着感は良好で風通しもいい。連続再生時間は約20時間、5分充電で1時間再生できる急速充電にも対応する。ダークグレイとライトグレイの2色展開で、Amazon.co.jpの公式オンラインストア価格は3万9600円
NTTソノリティ代表取締役社長、坂井 博さんが登壇して「nwm ONE」について解説した
イヤホンの新たな課題は、長時間装着で耳が疲れる、会話ができない、周囲の音が聞こえにくく危ないことなどがあげれた
これを解決するためにnumは没入型から、周囲の音と共存型のイヤホンを提案した
ながら聞きイヤホンの弱点である音漏れを抑えるため、NTTが開発した「PSZ技術」を使い音漏れを抑えている
快適な会話をおこなうために話者を特定して不要な音から分離する仕分け技術「Magic Focus Voice」を採用している
この2つの技術を両方搭載しているのが「nwm ONE」なのだ