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世界が注目するスーパーフード「抹茶 Matcha」に秘められた驚きの可能性

2024.07.22

日本では茶道やスイーツのイメージが強い抹茶ですが、実はいま、海外では健康に良いスーパーフードとして人気を博していることをご存知でしょうか? 

世界を舞台に抹茶の飲用を広げるWorld Matcha(株)代表取締役である塚田英次郎さんに、今の時代だからこそ求められているウェルビーイングな抹茶について伺いました。

World Matcha株式会社 代表取締役
塚田英次郎さん
東京大学卒業後、サントリー(株)に入社。新商品開発を担当しDAKARAやGokuriなどのヒット商品を生み出す。その後、米国スタンフォード大学経営大学院(MBA)へ留学。卒業後は日本で茶事業に携わり、烏龍茶、伊右衛門、伊右衛門特茶を手掛ける。2019年にサントリーを退社し、米国にWorld Matcha Inc.を創業。抹茶の飲用マシン「CUZEN MATCHA(空禅抹茶)」を開発し、日米両国で展開中。

カフェインクラッシュの救世主!圧倒的な抗酸化作用を誇り、アメリカで支持されるスーパーフード「抹茶」

────長らくお茶に携わってきた塚田さんが抹茶に注目した理由はなんでしょうか?

一番本質的なことは、抹茶は茶葉を丸ごと食べられるということです。そのほかのお茶はすべて茶葉から抽出してその液体だけを飲んでいるわけですが、茶葉の栄養成分の約7割は水に溶けません。抹茶であれば、茶葉が持つ本来の美味しさと、素晴らしい栄養成分を丸ごと全部摂取できるんです。

────改めて抹茶が健康に対してどんな効果があるのか教えていただけますか?

抹茶にはさまざまな健康効果がありますが、中でも圧倒的に高い抗酸化作用を持っています。これはアメリカで抹茶が支持されている理由のひとつでもあるのですが、抗酸化食品と言われているものに比べても遥かに高いスコアなんです。

抹茶の抗酸化作用は、ざくろやブロッコリーなどの抗酸化食品と言われるものよりも圧倒的に高い。

────抹茶にそんなに高い抗酸化作用があるというイメージがなかったのですが、アメリカではこういった健康面へのいい影響がクローズアップされているんですね。

もうひとつ大きな理由としては、コーヒー大国であるアメリカではカフェインの過剰摂取による「カフェインクラッシュ」に悩まされる人が多く、コーヒーの代わりとして抹茶が流行りはじめたんです。

(カフェインクラッシュとは、カフェインの効果が切れた時に溜まり続けていた疲労感を感じる現象。カフェインを過剰摂取すると、このカフェインクラッシュの症状がより重くなると言われています。)

────抹茶にもカフェインは入っていますよね?

抹茶には集中力を高めてくれるカフェインに加えて、リラックス効果を持つテアニンが含まれています。このテアニンとカフェインの相乗効果によって、カフェインが緩やかに長時間作用することが分かっています。

カフェインの効果がすぐに現れ急速にカフェインクラッシュに陥るコーヒーに対して、カフェインの効果もしっかりありながら、体への負荷も小さい。「抹茶ってこれだけいい効能があるんだ」っていうことをアメリカの人たちは分かっていて、自然と抹茶を選ぶ方が増えてきたということです。

抹茶に含まれるリラックス成分であるテアニンの効果で、カフェインがコーヒーよりも緩やかに長時間効果を発揮。リラックスした状態で長時間集中できるため、多くのビジネスパーソンもコーヒーに代わって愛飲している。

世界的ニーズが高まる有機茶葉の供給を増やすことで日本の美しい茶畑と地球環境を守る

────抹茶と言えば粉を想像するのですが、塚田さんが開発された抹茶マシン「CUZEN MATCHA」は、茶葉を挽いて粉にするところから楽しめます。そこにはどんな想いがあったのでしょうか?

シンプルに、どうして粉じゃないといけないのかな?と思ったんです。抹茶は粉で流通させないといけないルールなんてないですし、そもそも千利休の時代もそうですが、数百年前は碾茶で流通していて飲む直前に石臼で挽いていたんです。

粉にしておくとどんどん酸化するし、色は変わるし、ダマにもなる。昔の人は保存がとても難しいことを分かっていて、抹茶はその瞬間に食する儚きものだったのですが、挽くのが大変だということからいつの間にかそこをお茶屋さんが行うという流れになったんですね。

────茶葉を挽いて抹茶にするって新鮮ですね。

僕らのサービスは、お客様が自分で茶葉を触って、目の前で挽いて、それを余すことなく全部飲んでと、ここまでを一連の流れで体験できるんです。

そうなると、野菜と同じように丸ごと食べているんだっていうことが意識できますし、さらには、茶葉を作ってくれた生産者さんへの感謝とか地球への感謝とか、そういったところにも気持ちが及ぶようになるんじゃないかなと。設計しているときからそういうことは意識していましたね。

────スーパーフードとして丸ごと飲むとなると、茶葉の育成環境も気になるところです。 

日本産のオーガニック茶葉はとても希少ですが、この事業を始めるならオーガニックの茶葉を調達しようと初めから決めていました。

特に海外のお客様は、オーガニック茶葉へのニーズが高いです。安心できる茶葉と、挽きたてフレッシュな抹茶を簡単に楽しめる抹茶マシンで日本のお茶産業に貢献できればと考えています。

────日本の茶畑が減ってきていると聞きます。

日本では、ペットボトルなどの手軽に飲めるお茶が主流となり、必要とされる茶葉が変わってしまいました。そのため、一番茶だからこそ味わえるフレッシュな香りとか、うまみとか、切れ味を求められる機会も少なくなり、急須で楽しむ高品質で高価格なお茶を生産する農家さんが辞めてしまうという流れもあります。

微力ではありますが、わたしたちが高品質な茶葉の需要をつくれれば、生産者さんたちにも違った未来が待っていると思いますし、美しい茶畑を守ることもできると考えています。

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