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神奈川、埼玉、千葉エリアの新築マンション平均販売価格から分析した「東京から近くてコスパのいい街」

2024.07.21

【埼玉県編】大宮区&浦和区を抑えて新座市がm²単価でトップに!前期比でも28%上昇

埼玉県の新築マンションの平均m²単価1位は「新座市」の122.0万円(前期比128.4%)となった。2位「さいたま市大宮区」の110.8万円、3位「さいたま市浦和区」の110.6万円、4位「川口市」の103.0万円と平均m²単価100万円と、埼玉県平均の80.2万円を大きく上回るエリアがランクインしている。また、TOP10内6つのエリアでは前年同期比で上昇が見られる。

■LIFULL HOME’S総研 中山の考察~埼玉県の価格上昇率は9.1% 東京都に次ぐ上昇率を記録

新築マンションの価格上昇率が東京都の14.2%に次ぐ9.1%を記録した埼玉県内で、最も平均m²単価が高かったのは新座市の122.0万円です。平均専有面積が43.07m²とファミリー向けではない住戸の分譲が中心だったため、面積単価が大きく上昇したものと考えられます。

2番目に高い水準だったのはさいたま市大宮区の110.8万円(平均価格6,320万円)、3番目がさいたま市浦和区の110.6万円(同5,997万円)でした。東京都および神奈川県と比較すると物件価格が安価な水準で推移する埼玉県でも価格上昇は顕著で、大宮区ではー2.0%と概ね横ばい、浦和区では19.0%の上昇を記録しています。

また、さいたま市緑区では前年比29.7%(平均m²単価63.7万円→82.7万円)、川越市で25.8%(同77.0万円→96.9万円)、熊谷市で22.6%(同48.2万円→59.1万円)と浦和区以上の上昇率を記録している自治体&行政区もあり、円安による資材価格の高騰、建設業&運輸業の2024年問題に起因する人件費の上昇などが首都圏郊外エリアでのマンション価格を大きく押し上げていることが良くわかる結果となりました。

それでも埼玉県内では平均価格が1億円を超えるエリアはなく、さいたま市大宮区の6,320万円が最も高額ですから、年間約2.5万人もの転入超過による人口の社会増が発生している理由が図らずも明らかになりました。

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